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構造材は「無垢材」と「集成材」どちらがいいの?

アーキテクト工房 Pure

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  • 2021/02/15
  • カテゴリー:性能

構造見学会で良く耳にする言葉の中に

『構造材は無垢材ですか』『集成材ですか』『強度はどちらが強いですか』

など構造材に使用している種別について質問があります。

 

 

無垢材・集成材

どちらが正しい正しくないではなく

なぜ、〇〇〇を使用しているのかを知っていることが

重要なことだと思います。

 

家造り一生で一番お高いお買い物になる方が多いと思います。

 

些細な事から1つでも多くの知識を得て楽しいお家造りの

参考になって頂ければと思い楽しくない題材かもしれませんが

無垢材・集成材について書かせて頂きます。

 

無垢材とは

1本の木から製材してつくられた木材のことです。

 

 

農林水産省が定める日本農林規格(JAS)で無垢材は次のように定義されています。

無垢(むく)材 : 接着剤を使わず製材品としてそのまま利用する木材。

引用元 : 農林水産省 用語の解説

 

無垢材のメリット・デメリット

・品質にばらつきが起こりやすい(個体差が大きい)

・割れ、反り、収縮が集成材よりも生じやすい

・1本の木からできている

・質感が良い

 

集成材とは

・製材した板の繊維方向を平行に張り合わせた材のことです。

 

 

農林水産省が定める日本農林規格(JAS)で集成材は次のように定義されています。

ひき板、小角材等をその繊維方向を互いにほぼ平行にして、厚さ、幅及び長さの方向に集成接着をした一般材

引用元 : 集成材の日本農林規格

 

集成材のメリット・デメリット

・材の品質が安定している(強度)

※割れ、反り、収縮が生じにくい

・小角材等を接着剤で張り合わせている

 

無垢材と集成材を見比べると

無垢材は品質がバラつきがあり割れや反り捻じれなど

耐震的なことを考えると集成材よりもデメリットが多いような気がします。

では、なぜ無垢材を選択する建築会社があるのでしょうか?

 

無垢材を選択する理由は何点かあげられます。

 

①接着剤

無垢材は化学物質を使っていないため、安全性が高い

もちろん、使用する接着材にはホルムアルデヒドを含まない等、国の基準はあります。

 

②耐久性

日本では1951年に日本最古の集成材建築物が建てられています。

現在は取り壊されていますが集成材自体は存在し剥離されていないそうです。

一般的に集成材の寿命は50年~70年といわれています。

無垢材と比べると寿命は短く感じますね。

日本最古の木造建築物「法隆寺五重塔」など約1400年以上と

耐久性の差は歴然です。

 

③真壁や化粧梁・柱に使用した時に木材の良さをそのまま味わうことが出来る。

質感は比べるまでもありません。

 

 

まとめ

 

初めにも書かせて頂きましたが

無垢材・集成材どちらを選択しても

間違いではないと思います。

 

使用箇所使用用途により

使い分けるというのも1つの手です。

 

無垢材の品質のバラつき

反りや捻じれ

集成材の耐久性の50年~70年

接着材等の化学物質

 

メリット・デメリット

知ることが重要なことなのです。

 

 

最後に

私なら・・・どちらを選択するか

主とする構造体は集成材を選択します。

なぜなら、個体差がない集成材に魅力を感じるからです。

反りや捻じれが起こりやすい無垢材。

耐震性にも影響を与えるのでと不安もあります。

 

あくまで個人的な主観です。

 

 

2021年02月15日性能| 投稿者:アーキテクト工房 Pureアーキテクト工房 Pure

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