Pureコラム
PURE COLUMN

庭木と家を考える

アーキテクト工房 Pure

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植物は 手入れの要らないモノがいい。

虫がつかない木がいい。

もしくは

植物は面倒なので 要りません。

 

最近、外構のお話の際に

お客様との間で よく出てくる会話です。

もちろん、植えた後々の事を 考えられてのこと。

 

 

私は 全く逆で(虫は嫌いですが)

自分の庭なのだから

好きな植栽を植えられる事に

期待と妄想が膨らむばかりでした。

 

最近では 庭を造る

外構屋さんが 気になってしょうがないです。

 

その理由は

家にとって  外構・植栽が

欠かせないものと感じているから。

中でも 植栽=緑が気になります。

 

今回はそんな庭木について。

 

針葉樹と広葉樹の違い

 

木の種類には大きく分けて

針葉樹 広葉樹があり

またその中で

常緑樹 落葉樹に さらに分かれます。

針葉樹

常緑針葉樹は、細い葉っぱを1年中つける樹木。

病害虫の発生が少なく

シンボルツリーから生垣まで幅広く利用できます。

 

落葉針葉樹は、細い葉っぱをつけ

冬になると葉っぱが落ちる樹木のことです。

他の種類に比べて選択肢が非常に少なく

庭木として利用できるのはごく限られたものだけになります。

(写真はネットから引用)

 

主な針葉樹は

アカマツ・スギ・ヒノキ等

和風のお家に似合う木が多い気がしますが

コニファーもこちらに含まれます。

 (画像はネットから引用)

広葉樹

常緑広葉樹とは、平たい葉っぱを1年中つける樹木。

耐寒性、耐暑性に優れたものが多く

大きさや種類も豊富にあります。

 

落葉広葉樹は、平たい葉っぱをつけ

冬になると落葉する樹木。

葉っぱが美しいので 大変人気がある一方

種類によっては剪定がむずかしく、比較的高価なところが難点です。

 

主な広葉樹

シマトネリコ・ハナミズキ・オリーブ・サルスベリ・ブルーベリー等

シンボルツリーとしても

よく耳にする樹種が多いですね。

 

(画像はネットから引用)

高木・中木・低木

庭木に適した大きさの木を選択する必要があります。

お庭の広さや周辺の状況も

考慮しなければ数年後・・

大変なことになりかねません。

高木

高木のとは5~10m以上に成長する樹木です。

樹種によっては想像以上に大きくなることも少なくありません。

高木を庭木に選ぶときには注意が必要です。

(画像はネットから引用)

 

私の庭には ユーカリがありますが

1年に1メートル以上も成長するので

剪定の手間は やはりかかります。

 

が、剪定したユーカリは

毎年 友人がリース作りに使用してくれたり

香りもいいので そのまま室内に飾ったりと

ドライフラワーにも活用して 通年楽しんでいます。

中木

中木とは、樹高3~10mくらいの樹木。

数本を横に並べて生垣や目隠しに使われることが多く

香りのよい花を咲かせる

存在感のある花木が豊富に揃います。

  

(画像はネットから引用)

低木

低木樹は、樹高3m以下の樹木のこと。

目の高さ程度に仕立てられ

自分で手入れできる手軽さが魅力です。

花が群れ咲くタイプや色鮮やかな実をつけるものが人気です。

 

植物と家との関係

私の主観

緑のあるお庭と

緑がなくコンクリートだけのお庭。

庭木はお家を引き立ててくれる1つの手段になります。

 

人工的に造られた建物に自然を交えることで

どこか温かさを感じさせてくれ

コンクリートで固められた庭も

庭木が1本あることでも

見え方は随分と変わってきます。

また道路側の玄関口や

立地によっては

お隣りさんとの視線が気になったり・・

そんな場合も 植栽が間に入れば

自然な ちょっとした目隠しに もなります。

日差しや風

日差し、風、湿度

すべてに影響を及ぼす植栽の力。

緑は断熱することだけでなく

風や日差しのコントロール湿度のコントロールもしてくれます。

 

緑地の中は、日陰と植物の蒸散作用によって

夏場のアスファルトの屋外空気より

5℃以上も涼しくなります。

 

『グリーンカーテン』という言葉も よく耳にしますね。

グリーンカーテンに適している植物、食べられる植物は? | オモタノ

グリーンカーテンおすすめ人気ランキング8選|ゴーヤなどの収穫も楽しめる! - Best One(ベストワン)

(画像はネットから引用)

 

夏場、外付けブラインドと同じく

遮熱対策として

室内温熱環境の改善効果があり

また視覚的にも 室温を低く感じる効果も

 

建物の南側と西側に植えた落葉樹は

夏場の南から西にかけての日差しを遮り

冬は落葉するため、日差しを取り込みます。

 

北側に植えた常緑樹は

冬の冷たい風を遮り、建物を冷やさない効果もあります。

 

 

まとめ

 

私は当初

この葉っぱの形や色が好き。

この木がつける花や実が好き。

そんな理由で 深く考えず植栽しました。

 

そのような考えの方も多いのではないでしょうか?

他には

虫がつかない木が良い・・・

剪定が楽な木が良い・・

 

残念なことに 木も生き物である以上

そんなに都合の良いことはありません。

 

そして家と同じで

長い付き合いになります。

手を入れることで 愛着も出て

どんどん可愛く見えてきますよ。

 

また植物は 家をより際立ててくれ

ワンランクもツーランクも カッコよく魅せてくれます。

家を建ててからも

一つずつ吟味して 増やしていくこともできます。

 

実際、私の家の庭木は

12年の間で 少しずつ変化しています。

12年間元気に成長している木もあれば

10年目で入れ替わりをした木もあります。

今となれば 途中加入する木も

植える場所や樹種も 検討するようになりました。

 

そして

”いつも お庭のお花を楽しませてもらってます”

”今年も きれいに花が咲いたね♪” なんて

ご近所の方 お散歩中の方が声を掛けてくださいます。

 

当時は ほぼお手入れをしていなかったのですが

そんな機会が とても嬉しく

お手入れをする事も増え

お手入れ自体も 前ほど苦ではなくなりました。

今では外構屋さんに 興味津々です♪

 

庭木によって

日射遮蔽などの機能性もUP

お家の性能にも関わってきます。

 

さらに見た目 = 建物の意匠性も高まり

また思わぬ人との 会話ができたりと

庭木から広がる

プラス効果や楽しみがあります。

 

 

ぜひお家と一緒に

庭木を考えてみませんか。

 

 

2020年10月16日その他| 投稿者:アーキテクト工房 Pureアーキテクト工房 Pure

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