Pureコラム
PURE COLUMN

家を考える ~注文住宅に住んで~

アーキテクト工房 Pure

アーキテクト工房 Pure

※画像は全てイメージです

 

注文住宅で暮らし 約11年。

生活スタイルも少しずつ変化し そんな暮らしの中で

家の中でよかったこと 逆に失敗だったなと感じたことを 改めて考えてみました。

 

※ちなみに私は アーキテクト工房Pureに入社する前、約11年前に地元工務店で建てています。

ココはよかった   BEST3

造作キッチン

 

 

家の中で一番好きな場所が キッチン。

・好みの組合せができる(素材・形)

・配置や寸法、収納(扉やサイズ)も自由

自由度が高く とにかく ”世界に一つだけ” というポイントは大きいですね。

我が家はⅡ型タイプのキッチンです。

複数人が一度に立つことを考え 片側がアイランドなので

食器を取りに行ったりと 作業中のすれ違いも お互いストレスなく済んでいます。

 

シンクとコンロが離れていることを 懸念する声も聞きますが

今のところ 不便を感じることはありません。

コンロ側(油汚れ)とシンク側(水汚れ)で汚れ方も異るので 掃除もしやすい。

 

キッチン 丸見えじゃないですか。

そうなんです。

手元の目隠しもなく、配置的にも丸見えです。ですが そこは逆に正解○でした。

常に見えてしまうことで 自然と片付ける習慣がついたように思います。

 

キッチンは現在使用して使いやすいポイントと 逆に使い勝手が悪いポイントを考慮しつつ

新たなキッチンを考えることが大切です。

ただ システムキッチンも同じですが 素材や設備(食洗器やコンロ、水栓等)により

また収納は造り込んでいけばいく程 金額も大きくなってしまいます。

家造りは予算との兼ね合いも 切り離せないので

中でも 貫くところは貫き 優先順位を決めて進めていくことが重要になります。

 

洗面ボウルは一体型  お手入れも簡単

 

 

カウンターと一体型の洗面は 何といっても 周辺に飛び散る水のふき取りがしやすい。

さらに 側面に水栓がつくタイプは 壁面側への飛び跳ねも 心配いりません。

水栓をつたって落ちる 水溜まりを気にすることもないので 忙しい毎朝のストレスも軽減しました。

水跳ねを懸念し、大きな洗面ボウルにしたい!と 思っていましたが

二人が洗面に立ったとしても 同時に顔を洗うことはないので

洗面ボウル自体はそんなに大きくなくてもいいんだという結論に。

 

当初は ホテルのような 洗面カウンターに憧れていました。

ただ 私はカウンターにしてしまうと 置ける場所があると 何やら色々置いてしまいそうなので

それもあって 使い勝手(というよりも掃除の手間)と天秤にかけた結果

シンプルな一体型シンクを選びました。

慌ただしい日常の中で ”ついで掃除” 

顔を洗ったついでにササっとお掃除できることは 掃除の手間が省けて とてもありがたいです。

 

スロップシンク

お子さんのいる家庭では 重宝します。上履き洗いや付け置きに。

子供の泥汚れ・食べこぼし、汚れた物の一時置きに使用しています。

お洗濯の前に一旦そのまま置ける場所があるのは助かります。

我が家は 子供がパレットや習字の筆を洗ったり 加湿器のフィルターもココで付け置き洗い。

ただ すぐ横のシンクにお湯が出るという理由で 我が家はお湯を却下しましたが

お湯が出ればさらに良かったかな。

 

また蛇口に関しては 回す(ひねる)タイプのハンドルではなく

片手で操作できるハンドルは 思いの外 使い勝手◎でした。

手が使えない状態でも 肘で動かして操作できることと、小さな子供の力でも

左右にハンドルを動かすだけなので 閉め切れず 水が出っぱなしだったってことも ありませんでした。

 

とっても使い勝手の良いスロップシンク。

当たり前ですが 洗面カウンターとは別にスペース・費用が掛かります。

そのため しっかり役割を果たしてもらうには どのような目的で使用するのか 生活動線を考えた上で

設置場所を考える事も重要になります。

 

失敗したポイント  BEST3

2階 ベランダ

 

我が家で一番もったいないスペースかもしれません。

洗濯物は お日様にあてて 乾かしたいと思っていたので 2階南に4畳程度のベランダを設けました。

ですが 花粉等のアレルギー問題と 夏場は蝉や虫がベランダへ舞い込んでくることに 耐えられず

現在ベランダをほぼ使用していません。

 

ベランダスペースを取るなら 代わりに 室内干しスペースを取ることをおススメします。

これは 家の性能も関係してきますが 家の中が洗濯物が乾く環境であれば、ぜひ確保したいスペース。

花粉等のアレルギー対策としてはもちろん

夜に洗濯をされる方や 急な雨でも室内なら取り込む心配もないので 安心です。

 

ただその分 スペースが必要になるので 脱衣や洗面と兼用の形で取ったり

吹抜け、廊下やクロークを兼用するなどの工夫が必要になるので 設計段階から 相談が必要ですね。

 

他にも 必要時にのみ使用する昇降タイプの洗濯干しや スマートなワイヤータイプ

また窓際壁に設置するタイプ物など

建てた後や現在の住んでいる家でも  室内干しスペースを確保する策はあります。

取付けの際は 下地位置等の確認が必要です。

 

テラス・デッキスペース

 

広めのテラスでBBQを!!と思い 6畳程度のテラスを作りましたが 残念ながら こちらも活用しきれていません。

道路沿いに壁はあるものの 元々敷地が道路より高く テラス上だと 子供のプールやBBQは 道路から丸見え。

デッキ上でBBQや食事をする考え自体が  我が家の場合は 間違っていたんだと思います。

 

敷地の立地条件にも 大きく左右されるところですが

我が家のような場合の対策としては 縁側のようなデッキ

 ※画像はイメージです

これならBBQの時も

食材や食器を置いたりするテーブルや椅子代わりにもなりまたその分の スペースが省けます。

外で土いじりや洗車の合間の ちょっとした腰掛けスペースにもなり 椅子をわざわざ設ける必要がありません。

人目を気にせず ゆっくり寝転んで休む空間でないのであれば 奥行きは1mもあれば十分。

大きなスペースがなくても 設置できるのも◎です。

 

これだけスペースのある デッキならまた話は別ですね。

テラスをリビングと一体に使用する目的、環境があれば 広いテラス はやっぱり憧れます ♡

 

敷地や建物の配置、また周辺立地条件も関係してくることなので

建物の設計段階から 具体的な使用目的を考え 大きさや形も決めていきましょう。

 

ファミリークローク

収納に関しては 各部屋ごとに収納を取るか または どこかまとめてスペースを取るか どちらか。

各部屋に十分な収納スペースが取れるのであれば

それに越したことはありませんが なかなかそういう訳にもいきません。

 

例えば お子さんのいるご家庭なら

子供部屋の収納は最小限にしファミリークロークを設けるのがおススメす。

何なら扉も無い方が 使い勝手がいいかもしれません。(我が家では 各部屋の収納扉は 常に開けっ放しです)

将来的に 子供が大きくなった時のことを考えると

各部屋にお金をかけて収納を作ったとしても 使用方法が限られてしまい

使いにくくなってしまうことが考えられます。

建具にかかる費用も 扉を省いてしまえば その分 減額にもなります。

 

ファミリークロークとして まとまったスペースがあれば

お子さんが巣立った後も 収納箇所がまとまっていることで 取出しや収納も楽ちんです。

 

小さなことだけど ココも不要だったポイント

勝手口

キッチン近くに勝手口は必要だ!という

先入観から設置しましたが 我が家の立地、間取り上は不要でした。

そこを壁にしていたら 収納スペースとして使えました。

室内ドア

ほぼ扉を開けっ放しで 生活をしているため 不要なドアがいくつか存在します。

トイレの自動洗浄・蓋の自動開閉

入居当時小さかった子供が 喜んでいた機能です。

が、実家でお手洗いに行った際に 流す操作をせずいることが発覚。

習慣は無意識に出てしまうので 実家ならまだ 学校やよそへお邪魔した時に

これでは周りや本人が困ると思い 我が家では自動機能を解除しました。

トイレに狭小手洗い器

お客さんが来た時にも 絶対に必要です!と言われ

工務店の勧めで設置した結果、使用していません。(掃除の手間が増えただけでした)

近くに洗面や手洗いがある等、間取りも関係しますが

洗面所と隣接している上に 広いトイレではなかったので 我が家には不要でした。

 

まとめ

夢をかなえる注文住宅。だからこそ悩むところもたくさん。

後悔のない家造りを!と意気込んで臨むからこそですね。

その悩む苦しさも含め  楽しい家造りだったなぁと思いたいものです。

 

打合せの段階では 土地や大きな金額を目にしているのこともあり

上記に挙げたような「不要だったこと」も 家全体の金額からすると小さな額に思えるかもしれません。

当たり前ですが 小さな額も積み重なると 大きな減額へつながります

その分、本来必要であったものへ少しでも回せれば 後悔も少なくなるのではないでしょうか。

 

注文住宅に住み、暮らしてから気づき・分かったことを  参考までにですが

実情をお話しさせていただきました。

 

必要か不要も 家族構成やライフスタイルにより異なります。

好みや価値観、周辺環境や間取りも様々。

この無限の組合せの中  理想と現実との闘いもありますが 一生に一度の家造りです。

 

楽しい家造りとなりますように。

 

 

2020年05月11日注文住宅| 投稿者:アーキテクト工房 Pureアーキテクト工房 Pure

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