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House de Organic研修 IN西宮

そろそろ梅雨明けが待ち遠しいですこの頃ですが

12日には松山城の土砂崩れで3名の方が亡くなられれました

ご冥福をお祈り申し上げます

 

 

今年になって関西方面への出張が重なってましたが

今回も兵庫県西宮市に ‟House de Organic研修” に行ってきました

 

今回の研修は既存建物のを断熱改修して

パッシブハウス認定申請を目指している現場視察が目的です

設計⇒鎌倉寿建築設計室(愛知県豊田市)

施工⇒㈱中川忠工務店(大阪市枚方市)

House de Organicメンバーで

両社ともパッシブハウスジャパンの賛助会員さんです

 

 

今回視察させて頂いた施主のT様とは12年前に

ドイツ・オーストリア・スイスの視察ツアーにご夫婦で参加され

唯一の一般の方で視察ツアーを一緒に廻った方になります

実はそのT様より2022年2月に突然メールが届き西宮にある築50年の実家を

パッシブハウスにリフォームされたいとの内容でした

しかし松山から西宮は施工が難しい為パッシブハウスのコンサルタントもされている

鎌倉寿建築設計室の鎌倉さんをご紹介させて頂きました

施工業者については鎌倉さんからも相談を受け中川忠工務店さんを推薦させて頂き

お話が進みT様とのご契約となり今回のHouse de Organic研修をさせて頂く事となりました

皆様のご縁に感謝ですね

 

 

中川忠工務店の中川さんより伊丹空港が現場へ行くの通り道なので

空港で待っていて下さいと連絡を受けピックアップして頂き現場入りとなりました

ありがとうございました

 

現場に他のメンバーより一足先に入らせていただくと

建物の進捗は断熱施工・気密シート施工が途中の状態でしたが

スポットクーラー2台と扇風機が設置されており室内は丁度いい室温くらいに冷えていました

そうこうしているとメンバーの皆さんが現場に到着

そして東京でお住まいになられているお施主様のT様の奥様が

わざわざ研修で皆さんが集まられるのならと来ていただきました

現場も見て見たいと言う事もおありになられたのもあったようですが

 

工事の当初の計画では既存の基礎には鉄筋が入っておらず強度も弱い為

建物を持ち上げて基礎を作り替えたり補強する計画だったようですが

壁等を解体して行くうちに白アリの被害がひどく構造の方の補強も行わないといけない事が判明し

行政に既存の木材を再利用して面積も形も既存のままで作るので一度木組をばらして

基礎を作り替えて木組の再構築の場合改修工事扱いになるのかと確認されたら

改修工事扱いとの事で建築確認申請も必要ないとの回答

木組をばらして中川さんの倉庫に持ち帰りシロアリの被害の個所は取り替えたり

柱などは一部カットして別の柱でつないだり

桁・梁などはねじれもひどい為に加工機に通してねじれを直したりと大変苦労をされた様子が

現場に現れていました

 

 

現場視察の次は会場を移動して施主様が参加していただいているので

改修工事でパッシブハウスにされたいとの思いなどを聞かせて頂きました

やはり12年前に視察ツアーで廻ったフライブルク ボーバン地区でのパッシブハウスの視察

そこに住まわれている方は年収の違いで家賃こそ違うがパッシブハウスと言う建物で生活され

温熱環境は皆さん平等なことが心に残っていたと言われていました

それと3.11の震災で原発の事故のことでのエネルギー問題なども

パッシブハウスへの改修ひとつだとも言われていました

 

施主さんの次は設計と認定コンサルタント担当の鎌倉さんより

パッシブハウスにする為にどのような検討をして数値のクリアーができたかを話していただきました

ネックとなったのは基礎の断熱補強と日射取得率が悪い事

既存の基礎への断熱施工の熱橋解析を何十種類と検討されたそうです

日射については南・東・北面は隣家が隣接しており

日射を受けることができない為に唯一解放されている南西より日射を入れ

そして開口部のサッシはスマートウィーンを使い日射取得率の高いガラスを採用し何とか数値をクリアー

そのほかにも外壁の色などとんでもない数のシュミレーションを行ったと説明を受けました

そしてとてもいい勉強になりましたともおっしゃられていました

 

建物は年内のは完成するとのお話でしたが施主のT様はお仕事の関係で

お住まいになるのは今から13年先との事でそれまではご親戚の方に賃貸として

パッシブハウスに住んで頂くと言われていました

 

 

自然素材専門の輸入建材メーカーさんでイケダコーポレーショーン

も参加して頂いていたのでウッドファーバー・粘土の塗料などの商品説明をして頂きました

 

 

参加者の近況報告で定例会は終了

後は会場を移動してお楽しみの懇親会となりました

次回定例会は9月を予定し会場はアーキテクト工房Pureのパッシブハウスの視察となります

 

2024年07月19日家づくり・建築知識| 投稿者:高岡高岡
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