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高性能な家づくりのこだわり~気密編~

~新人現場監督の現場日誌 No.51~

 

高性能住宅には欠かせない

断熱・気密施工。

今回は、前回の断熱に続いて「気密施工」について綴っていこうと思います!

〇築山町の家

断熱施工に続き、

気密施工も終了いたしました!

今回は、気密施工について

ポイントを2つご紹介したいと思います!

 

まずは、前回のブログにも書かせていただいた

こちら↓

ポイントは、で囲まれた部分。

 

一見なんの変哲もない木材に見えますが・・・・

よーく目を凝らして角を見てみると、

木材の角を削っていることが分かります!

 

これは、気密シートやテープに穴が開かないようにするためにわざと削っているのです!

木材を角が尖ったまま取り付けようとすると、気密層が傷つくリスクが高まります。

傷つくだけでは大きな弊害にはならないかもしれませんが、もし穴が開いてしまったら「いらないすき間」ができてしまうのです。

それらを防ぐために、コーナー部分の木材はこうして角を取ってから施工が行っています!

 


続いては、こちら↓

気密シートの上に押さえのように付いている木材。

また縦に入れられている木材が、一定の高さで間が空いていています。

なんの意味があるのでしょうか。

答えは、配線やコンセントボックスを取り付ける空間を作るために施工されたものです!

これにはいくつかの良い点があります!

 

1.コンセントボックスや配線を気密処理しなくてもいい

本来こういった空間を作らずに施工しようと思うと、

コンセントや配線は断熱や気密の中に埋め込むようになります。

そうすることで発生しやすいのが、コンセントボックス周りの断熱が入れれてないことや配線は動きやすいので気密処理が難しい、コンセントボックスを気密処理用にしなければならないなどといったことです。

また埋め込んでしまうと、改修工事をコンセント部分だけしようにも断熱、気密の工事も一緒にという場合も。

 

それらを一切考慮しなくてよくなるのが、こういったコンセント・配線用の専用空間。

 

 

2.決まりがあることで、隠れてしまう壁の中の構造も分かるように

写真には、ある一定の高さで間が空いていています!

この高さを決めておくとこで、仕上げの壁が張られて中が見えなくなっても、どこに配線があるのか直接見なくても把握しやすくなります!

施工した側が把握できるのはもちろんのこと、もし別の業者さんに依頼した時でもこの高さでこの厚みがあるのでと伝えることで、そこに納まるように施工をお願いすることが出来ます!

誰でも気密を損なわず、簡単に工事ができる工夫がなされています!


気密と取るには、基本的には気密層が連続していることが前提となります。

つまり、気密シートやテープが途切れず、隙間なく施工されることが重要ということです。

少しでの傷でも、そこにはいらないすき間ができるので気密を損なうだけでなく、お家の弱点にもなってしまう可能性があるのです。

そのため、ほんのちょっとした工夫で気密の性能が変わるかもしれません。

すき間がどこにあるのか把握しつつ、いかに気密の層を途切れないようにすることが高気密にするポイントだと思います!

 

 

2020年02月01日現場日誌| 投稿者:アーキテクト工房 Pureアーキテクト工房 Pure
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