
日本とドイツの省エネ住宅は何が違うのか
2025年から、日本でも住宅の省エネ基準が義務化されています。
これまで「高断熱」や「高気密」という言葉を聞く機会は増えましたが、
実際に世界の基準と比べると、日本の住宅性能はまだ発展途上です。
エネルギーを使わない家を、仕組みでつくる
ドイツのパッシブハウスは、年間の暖房エネルギーを15kWh/m²以下に抑えるという
世界でも最も厳しい性能基準のひとつです。
三層ガラスの窓や分厚い断熱層、高い気密性能、熱交換換気などを組み合わせて、
建物全体で熱を逃がさない仕組みをつくります。

こうした住宅は、少ないエネルギーで冬は暖かく、夏は涼しく過ごせる、そして
環境負荷を減らしながら、住まい手が快適に暮らせる家のかたちになります。
ドイツでは「Energiewende(エネルギー転換)」という国の方針のもと、
再生可能エネルギーの利用や省エネ住宅の普及が社会全体で進められています。
省エネは”個人の選択”ではなく”社会全体の責任”になっているのです。
日本の家づくりが迎える転換点
日本でも、断熱等級6・7の導入によって高性能住宅への意識が高まっています。

しかし、まだ発展途上な部分があり、暖房を入れても窓際だけ冷えたり、
部屋ごとに温度差がある家は少なくありません。
「数値上の性能」だけでなく、「住む人が心地よく感じる体験」まで
含めた設計がこれからの課題だと思います。
そして、私たちは数値だけに頼らない”本質的な快適さ”を大切にしています。
どの部屋にいても温度差がないこと、夏の強い日射を遮りつつ窓からの眺望を楽しめること。
こうした快適さは、性能の先にある「設計の工夫」や「丁寧な施工」から生まれるものだと思います。
今までもこれからも目指すこと
アーキテクト工房Pureの家づくりは
”エネルギーをできるだけ使わずに快適に暮らす”という考え方があります。
数値上の性能を満たすことは大切ですが、本当に豊かな暮らしはその先にあります。
自然の力を取り入れながら、エネルギーに頼りすぎない住まいをつくること。
私たちは今までもこれからも”次の世代へと受け継がれてゆく家”を
一棟一棟ていねいにつくりあげていきたいと思います。
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