家づくり・建築知識
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換気システムと全館空調

こんにちは!

今日はこの前の続きで

第1種換気システムのデメリット「導入コスト」にどう対処するのか

について書きたいと思います。

 

なぜ第1種換気システムは導入コストがかかるのか


それは

給気、排気を両方機械で行っているため

その分の機械装置やダクト工事に費用がかかってしまうからです。

しかし

高断熱・高気密の住宅には第1種換気システムが最適とされています。

給気と排気を機械で行っているため、換気効率が高まり、

そこに熱交換器を組み合わせて使用することで熱損失を最小化することができるからです。

アーキテクト工房Pureでも第1種換気システムを標準仕様としています。

 

 

熱交換換気システム(24時間換気)と全館空調


熱交換換気システム(24時間換気)とは

室内から排出される空気の熱を回収し、

外気を取り込む時にその熱を再利用する換気システムです。

外気によって室温が上がったり、下がったりするのを抑えてくれます。

 

全館空調とは

家全体を冷暖房するシステムです。

家全体をダクトでつなげて冷暖房することで、

家中の温度ムラを解消してヒートショックのリスクを軽減します。

換気機能も持っていますが24時間換気の基準にクリアしない場合があるため、

ほかの換気システムと組み合わせる必要があります。

 

これらを住宅では別々の設備として設置していることが多いです。

全館空調をつけても24時間換気もつけないといけない。

しかし

別々で設置してしまうとそれぞれのダクト工事が必要となり、

第1種換気システムの導入にコストがかかるのにさらに費用がかかってしまいます

 

そこで考えられたのが全館空調と換気のダクトをつなげることです。

外気側から外気清浄機→24時間換気→全館空調(アメニティエアコン)という順番です。

 

外気清浄機


換気のダクトをつなげてしまうと外気からのちりやほこり、PM2.5などが

入ってくるのではと心配になりますが、外気清浄機(トルネックス)を使用することでこの問題は解決されます。

この外気清浄機(トルネックス)は

PM2.5を98%、PM2.5よりも小さい粒子を90%も集塵してくれます!

また、目詰まりをしないため換気量が変わらず、給気ダクトを清潔に保ってくれる効果もあります。

※定期的なメンテナンス(フィルター清掃)は必要になります。

 

24時間換気


24時間換気は熱交換を行いながら換気をします。

例えると

室内の温度が20℃で外気が0℃だった時、

室内の20℃の空気を排気するときに熱を回収して

外気からの0℃の空気を給気するときに回収した熱で暖めることによって

16℃くらいの空気が室内に給気されるということになります。

この給気と排気の間でどれだけ熱を交換できるかを熱交換効率といいます。

熱交換素子という熱を交換する部品の表面積が大きいほど

より多くの空気と接触しやすくなり、熱交換効率が向上します。

また、この24時間換気にもPM2.5対応のフィルターが設置されているため、

よりきれいな空気を給気することができます。

 

全館空調(アメニティエアコン)


熱交換された新鮮な空気が全館空調に入って

夏は冷房、冬は暖房として各部屋に供給され、家全体が温度ムラの少ない空間になります。

また、ちりやほこりが除去されたきれいな空気が送られるため、

エアコン本体の汚れが少なくなります。

 

 

こうすることによって

ダクト工事をまとめて行うことができ、別々に設置する場合よりも費用を抑えることができます。

また、ちりほこりを取り除いたきれいで新鮮な空気を供給できるようになり、

熱損失を抑えながら換気を行うことで室内を快適な空間に保ちます。

 

 

お家を快適にするためには

断熱・気密だけでなく換気や空調についても十分に計画をしなければいけないということですね。

 

この記事を書いた人
大森 彩代

大森 彩代Oomori Sayo

松山市 出身/2006年9月17日生まれ

社会人なりたてでまだまだ至らぬところはありますが、一人前になれるように頑張ります!趣味はアニメや漫画などの模写をすることとルービックキューブを触ることです。いろんなことに優しい家づくりについて勉強していきます。

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