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昭和55年基準から強化された平成4年基準

今日は昨日【昭和55年基準】の続きで

省エネルギー対策等級3【新省エネ基準】:平成4年基

についてお話していきたいと思います。

 

 

 

 

昭和55年基準からは強化されたもの

昭和55年基準(旧省エネ基準)から

強化されたのが平成4年基準になります。

 

 

各構造の断熱性能の強化

主に北海道での気密住宅の適用

といった強化です。

 

例えば‥‥

〇断熱材(外壁):グラスウール30㎜→グラスウール55㎜

〇断熱材(天井):グラスウール40㎜→グラスウール85㎜

〇開口部(窓):アルミサッシ+単板→アルミサッシ+単板

〇年間冷暖房エネルギー消費量

( 一定の仮定をおいて、国土交通省において試算されたもの)

:約39GJ→約32GJ

このように、

断熱材の厚みを増やした強化

行っています。

 

そのため、

年間冷暖房エネルギー消費量や

年間冷暖房費の数値や価格が

昭和55年基準に比べて

良くなっているのに

繋がっていることが分かります。

 

しかしながら、

開口部(窓)については強化がみられません。

 

熱を通しやすいアルミサッシと

単板(1枚ガラス)の組み合わせは

今となっては断熱性が低いと

されるのが一般的ですが、

昔ながらの家は今でも

このガラスとサッシの組み合わせが

残っているのが現状にあります。

 

 

 

 

主に北海道での気密住宅の適用

日本の中でも寒いとされる

主に北海道の地域で

気密住宅の適用がされたと言います。

 

 

断熱性能を高めても

気密性能がしっかりしていなければ

お部屋の中の暖かい空気や涼しい空気が

外に逃げてしまいやすくなるので

断熱と気密はどちらも高める必要があります。

 

しかし平成4年というと、

今からおよそ30年前なので

思ったよりも最近です。

さらにこの当時では

日本ではまだ主に北海道地域のみとなっているので

今も気密性能が劣ってしまっているお家も

少なからず存在しているのではないかと思います。

 

これも住宅先進国からみて

「日本のお家の性能が遅れている」

と言われてしまう理由のひとつだと感じます。

 

 

 

今日は省エネルギー対策等級3【新省エネ基準】:平成4年基準について

お話しました。

次回は省エネルギー対策等級4【次世代省エネ基準】:平成11年基準

についてお伝えしたいと思います。

 

 

お楽しみに!

 

 

 

 

 

2020年09月01日家づくり・建築知識| 投稿者:アーキテクト工房 Pureアーキテクト工房 Pure
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