スタッフブログ
STAFF BLOG

パッシブハウスは住まう人にも地球環境にも平等

今年の愛媛は暑かったですね、雨も少なく毎日、毎日35°~37°の外気温でした

基礎屋さんとこんな話を

高岡  ‟毎日暑いですね。これからもっと熱くなり40℃近くになることもあるそうですよ“

基礎屋 “今でもたまらないのにそんなにも気温が上がったら仕事にならないので夏季休暇にして休まします”

と、まじめに返答がきました

まさに地球沸騰時代に突入しているのでしょうか?

他の業者さんから

‟他の工務店さんの話ですが全館空調が効かないとお客様からのクレームがとても多いみたいです“

普通の方からしたら空調機の能力が足らないので効かないのではと思われる方が多いかもしれませんが

私は建物の断熱性能が低すぎる、日射遮蔽が出来ていないからではないかと考えました

全館空調が効かない建物を実際に見ていないので本当の事は?ですが・・・

そんな毎日の猛暑日ではありましたが私はパッシブハウスの事務所からパッシブハウスの自宅との往復で

毎日暑くてたまらないとあまり感じませんでしたが

現場打合せなどで外に出ると職人たちこんな暑い中で仕事してもらっているんだ、と申し訳ない気持ちにもなります

一方、断熱施工を終えた現場では大工さんがすべての窓を閉めてスポットクーラーと扇風機で作業を行っています

外部足場の養生シートが日射遮蔽の役割をして断熱がしっかり効いていると

窓を開けて通風している方が暑かったりしますね!!

 

 

本題のパッシブハウスは住まう人にも地球環境にも平等

この言葉はパッシブハウスに興味を持って頂くためにお客様との会話の中でよく話している言葉で

日本の省エネ基準Ua値とパッシブハウスの性能の考え方の違いを判って頂く為に話をします

Ua値(外皮平均熱還流率)魔法瓶性能の事です

愛媛は、2025年省エネ基準は等級4でUa値0.87W/(㎡・k)で義務化されます

パッシブハウスにした時のUa値は最近(2022年~)では0.18 W/(㎡・k)前後が多いですが

以前は0.25 W/(㎡・k)前後でした

最近は気象データーが変わったのかプランの違いなのか断熱材の厚みが増してきています?

 

お客様との話の中で私が住んでいるパッシブハウスのUa値は0.25 W/(㎡・k)です

今の建物は真南を向いていますがロケーションがもし西側が良くてそのまま

45度西に建物の向きを変えてもUa値は同じです

愛媛でUa値0.25 W/(㎡・k)の家を同じ間取り

同じ仕様で北海道にそのまま建ててもUaは0.25 W/(㎡・k)となります

魔法瓶性能は何処にどの向きで建てても地域が変わっても同じですが

住み心地(冷暖房エネルギー)は同じだと思いますか?

と質問をさせて頂くと向きを変えても家の冷暖房エネルギーはあまり変わらないと思が

北海道の方に建てると暖房のエネルギーは高くなる

と言われる方が多くいらっしゃいます

では、パッシブハウスの性能の考え方は

どの地域に(世界各国)建てようとどの方位に向いて建てようと

 

・年間暖房負荷(需要)20℃ 15kwh/㎡

・年間冷房負荷(需要)25℃ 15kwh/㎡(潜熱需要22kwh/㎡地域によって違う)

・気密性能         0.6回以下 (C値約0.2㎝/㎡以上)

・一次エネルギー(旧)    120kwh/㎡

 

上記の4項目をクリアーすればどの国に建っていようとどの方位を向いていようとパッシブハウスとなります

当然断熱材の厚さや窓の種類や大きさは地域により異なりますが

同じ床面積でエネルギーの購入価格がもし同じであればどの国に建っているパッシブハウスも

全て同じエネルギーで生活でき、エネルギー購入費用も同じ

地球環境に与える影響もすべて同じでみんな平等となります

と、この様な話を良くさせて頂いています

 

次に、知り合いの会社で断熱改修によるパッシブハウス認定を目指されている施主様の話になります

この施主様とは12年前に環境視察ツアーでご一緒させて頂いた業界に関わられていない一般の参加者の方です

ドイツのフライブルグにあるヴォーバン地区に建っているパッシブハウスを視察された時のことがきっかけで

現在断熱改修でパッシブハウス認定を目指して工事をされておられます

改修工事についても弊社にご連絡を頂いたのですがエリアが違う為

知り合いの会社をご紹介させて頂き工事に着手されておられます

7月のHouse de Oreganicの研修で現場を視察させて頂いた時にお施主様も来られており

改修工事でパッシブハウス認定を希望された理由をお聞きすると

ヴォーバン地区に建っているパッシブハウスでの話を聞いた内容が

”この建物に住まれている方は年収の違いで家賃こそ違うがパッシブハウスに住むことでみんな温熱環境は平等“

と説明を受けたことがとても印象に残っており

今回改修でパッシブハウスに住みたいと思いましたと話して頂きました

 

世界各国の方がパッシブハウスに住むことで

同じ温熱環境の中で平等に生活し、地球環境に与える影響もみんな同じ

だと思うとパッシブハウスをもっともっと広めていかないといけないなと改めて思いますね

お家づくりをご計画予定の皆さんパッシブハウスに住みませんか

2024年09月20日まじめな話| 投稿者:高岡高岡
2024年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

アーカイブ

ブログ内検索

お問い合わせ・資料請求