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建物の方位によって性能にこんなにも違いが!!

関東地方は梅雨入りしましたね

四国地方も来週あたり梅雨入りでしょうか!!

 

 

 

私たちは建物の配置計画は太陽に素直に真南に向けて建てる方が良いですよとお話していますが

真南に向けて建てる場合とそうでない場合とでどれほど性能に違いがあるのかを

今計画中のお家を建物燃費ナビに入力して検討してみました

 

 

計画中の敷地はとても広いので建物の配置はどの向きにでも配置できるのですが

敷地は45度程度西に向いています

そこで敷地に対して建物を平行な配置にした場合と

真南に配置した場合との2パターンで建物の性能を検討

 

建物一部2階建て約35坪の大きさ

仕様については

サッシ  ⇒樹脂トリプルサッシ

基礎断熱 ⇒EPS100㎜

土間下断熱⇒EPS50㎜

充填断熱 ⇒ロックウール100㎜

外張断熱 ⇒ロックウール100㎜

屋根断熱 ⇒ロックウール300㎜

第一種熱交換換気(全熱)+アメニティーエアコン

太陽光発電⇒6KW設置

 

上記の仕様となり高性能な建物となっています

 

 

《真南配置》

Ua値0.26W/㎡・K

年間暖房需要⇒21.55kwh/㎡・年

年間冷房需要⇒15.54kwh/㎡・年

総一次エネルギー消費 ⇒-18.79kwh/㎡・年(太陽光発電考慮)

光熱費シュミレーショーン⇒57.734円/年 (太陽光発電考慮)

 

 

 

《西45度配置)

Ua値0.26W/㎡・K

年間暖房需要⇒23.57kwh/㎡・年

年間冷房需要⇒21.24kwh/㎡・年

総一次エネルギー消費 ⇒-11.37kwh/㎡・年(太陽光発電考慮)

光熱費シュミレーショーン⇒63.328円/年 (太陽光発電考慮)

 

 

この様な結果となりました

比較すると当然真南に向けて建てた方が

年間冷暖房需要

総一次エネルギー消費

光熱費シュミレーション共に良くなっていることがわかりますね

45度建物が傾くだけで年間に光熱費5.594円も違いが出ていますね

購入電気料金が値上げが無いものとして50年住み続けたら279.700円も違うのですよ

この違いをどう思うかは建てられる方次第かもしれませんが

素直に考えれば出来るだけ真南の方が良いと言う事ですね

でも、全く変わっていないのがありますねそれは

外皮平均熱還流率:Ua値 です

 

 

真南向こうが45度傾こうがもしくは90度傾こうがUa値は同じです

OBのお客様のお家の計画をしていた時に質問されたことがあります

『○○工務店の営業の方にうちの建物はどの向きに建てようとどこの地域に建てようと

性能は同じです、と言われたのですが本当に同じなのでしょうか?』

と質問を受けたことがあります

確かにUa値はどの向きに建ててもどこの地域に建てても変わらないので性能は同じで

間違いではないかと思いますが年間冷暖房需要・総一次エネルギー消費は

向きの違いや地域の違いによっては大きく変わってしまうことがお分かりになったのではないでしょうか?

土地から購入をお考えの皆さんできるだけ太陽に素直に真南の配置になるような土地を探されては如何でしょうか?

2022年06月10日まじめな話| 投稿者:高岡高岡
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