~新人現場監督やまもとの現場日誌 No.50~
高性能住宅には欠かせない、
断熱・気密施工。
これらは、完成してしまうと見えなくなってしまう所。
見えなくなるということは、後々確認したり手直しすることが困難になってきます。
そういった所が実際、どのように施工されているのか、書いていこうと思います。
CONTENTS
職人さんや大工さんが行う断熱の施工。
そのこだわりを写真をメインに紹介していきたいと思います!
屋根の断熱は、300㎜の断熱材を施工します!
1つの断熱材の厚さが100㎜を使っているで、合計で3層施工することになります!
1層目:屋根の板を支えるための垂木と呼ばれる木の間に入れていきます。
2、3層目:垂木と直交するように200㎜の木の下地材を入れて、その間に断熱材を施工していきます。
ここで特に注目してほしいこだわりが2つ。
その1つが、断熱材の微細な幅の調整
断熱材を入れる、垂木は木材で1本1本反り方が異なっているため、
その反りも考慮して、それぞれの垂木間に合わせて数㎜単位で断熱材を加工していきます!
入れた後もはめ込みすぎたり、しわになった部分をヘラなどを駆使して垂木間にきっちり収まるように施工されていきます。
すき間やしわ、凹凸が写真からも見て取れます!
もう一つがしっかりとした断熱欠損の処理です!
屋根と梁の間には
下の写真のように隙間ができる部分があります。
細かいようですが、
こういった部分にも断熱をしっかり入れないと断熱が欠けていることになります!
小さいちょっとした部分ですが、しっかりと断熱性を確保するためには非常に重要なことです!
屋根の傾きに合わせて、断熱材が隙間なく施工されています。
壁には、柱と柱の間に断熱材を入れていきます。
壁は、屋根と同様にすき間やしわ、凹凸なく施工することが重要です。
そのほかに、補強の金物や下地が必要な部分が多くあるため、気を付けなければ断熱が欠けることに。
一例が下の写真になります。
梁が柱と交わっている左右は、断熱を入れる部分に
気密シートや仕上げ材の下地が必要となる場合があります。
そのため、断熱材を下地分だけカットし、はめ込むように断熱材を施工しています。
断熱施工において重要なことは
1.家を包み込むように断熱層を築くこと
2.断熱が隙間なく欠けないように施工すること
3.押し込んだり詰め込んだりするのではなく、はめ込むこと
だと思います。
まさに職人さんや大工さんはこれらを心がけて施工を行ってくださいます。
最後にもうひとつ
こだわりが現れている火打梁周辺の
断熱施工紹介したいと思います。
原型は、このような長方形の断熱材を使っています。
(上の写真はロックウール60K)
それを断熱材のはめ込みたい部分に加工していきます。
↑加工後の写真になります。
これがどこに入るのかというと・・・・・
火打梁と屋根と間に。
屋根の勾配、壁と火打梁との角度を合わせて加工することで、まるでパズルをはめ込むかのように綺麗に納まっています。
続いては、こちら↓
火打梁と壁の間に、はめ込まれていきます。
ただ三角に加工されているのでなく、
片側面には角度がつけられています。
これは、断熱材が入る場所が
水平に入る場所ではなく、勾配がある屋根に沿って施工されるので、きっちりはめ込むためには勾配に合わせた加工が重要となります。
そして火打梁まわりに断熱施工が完了。
まさに『断熱美』。こだわりが現れた美しい断熱施工になっています。
屋根と壁へ断熱材が入れ終わると
次は『気密』施工を行っていきます!
この工程にも
高性能住宅を実現するために
職人さんや大工さんなどのこだわりが詰まっています!
その一つが上の写真です!
ヒントは、〇の部分。
気密施工に対しての大工さんのこだわり一つが、ここにあります!
詳しくは、
現場が進行し、気密施工が本格的に始まる頃ブログにて挙げさせていただきます!
それでは、また次回のブログでm(__)m