外気の温度も湿度も徐々に高くなってきて梅雨の季節が近づいてきていますね
パッシブハウスの様な高性能な建物は全館空調などで室内はカラっとして
快適な生活が出来ますが皆さんのお家は如何ですか?
現在工事中の(仮)南久米パッシブハウス もJIOによる構造体検査が終わり
断熱施工と進んできています
今回は土台水切り廻りと下屋との取り合い部分の熱橋対策についてです
パッシブハウスの様な高性能な建物になると屋根・壁の断熱性能を高めることにより
熱橋部と言われる個所の施工がとても重要になります
熱橋になりやすい所はどこなのかと言いますと
・基礎と外壁との取合い土台水切り部
・下屋根と外壁との取合い水切り部
・サッシ取付け部
・外壁から出ている桁・梁などの木部
・断熱材が連続してつながらない箇所
・袖壁など基礎が伸びている部分
・その他いろいろ
とても沢山の熱橋になる箇所が有るのですが土台水切り部が基礎外周部になり
数字的に大きくなる個所となります
今回の(仮)南久米パッシブハウスでの土台水切り廻りの施工をご紹介いたします
熱橋対策を行わなかった場合の納まりは下記の図の様になっている場合が多いと思われます
外壁に外張り断熱を施工し塗り壁仕上げの場合土台水切りと断熱材下端との間は
全く断熱材が無い状態となり基礎外周部全長になるとかなりの熱橋箇所になりますね
この箇所をどのように対策するか
まずは基礎断熱と外張り断熱を連続させることを優先に考えます
外張り断熱はEPSを湿式施工で行う為外壁構造用面材に透湿性のある塗布防水を塗布します
土台部になる箇所をEPSの約2倍の断熱性能の高いフェノール系断熱材60㎜を図のように
上部を斜めにカットし貼り付けてその上に土台水切りを取付防水処理を行い
フェノール系断熱材の上にEPS断熱材を湿式施工で張り付ける様に施工します
とても手間の掛かる作業ですが小さなことの積み重ねが性能を上げるポイントとなります
断熱施工途中の写真
この様な施工を行う時の注意点としてはやはり白蟻対策をしっかりと行うことが重要となります
防蟻対策もしっかりと取りながらパッシブハウスの認定を目指します