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地域区分「1~8」への細分化による地域特性を活かした評価

今日は先日の続きからで、

地域区分「1~8」への細分化による地域特性を活かした評価

についてお話していこうと思います。

 

 

 

 

平成25年省エネルギー基準の地域区分は

市町村の行政単位で、

地域の気候特性がより反映されるようになりました。

 

 

その大きいものが

地域区分が「1~8」に細分化されたということです。

 

従来の省エネ基準では

ローマ数字でⅠからⅥ地域までの区分をしていましたが、

平成25年基準から1~8地域の区分に変わり、

6区分から8区分へより細かい地域区分に。

 

 

 

次世代省エネ基準と比べてどうなったのか

先にも述べましたが、

次世代省エネ基準と比べて大きく変わったのは、

地域区分がⅠからⅥ地域だったのが

1~8地域の区分になったことで、

より細かい地域の区別ができるようになった

ということだと感じます。

 

 

次世代省エネ基準の地域区分では、

それぞれの都道府県で

地域区分+例外区分という区別の仕方をしており、

地域区分に都道府県の名前を

例外区分にその地域区分の基準にあまりにもそぐわない市町村

という区別の仕方をしていたと言います。

 

例えば愛媛県では

愛媛県全体の地域区分をⅣ地域、

例外区分の地域【宇和島市(旧津島町に限る)、伊方町(旧伊方町を除く)、愛南町】がⅤ地域に。

 

 

前回のブログでもお話したように、

今現在の区分は

地域が市町村別に細かく指定されているので、

大きく異なっているのがわかります。

 

 

 

地域が細かくなって

地域が市町村別に細かく指定されたことによるメリットも。

 

 

特に大きなメリットが、

地域差による誤差が極めて少なくなった

ということです。

 

 

平成25年基準で、

旧Ⅰ地域とⅣ地域がそれぞれ2区分に細分化されたことで、

旧Ⅰ地域に該当していた北海道などの寒さが厳しい地域、

旧Ⅳ地域に該当していた愛媛県も含まれる

関東・近畿・中四国・九州地方といった温暖な地域は

同じ区分ではなくなりました。

 

地球温暖化が進んだことによる

気候の変化もあると思いますが、

特に旧Ⅳ地域に関しては大まかに関東地方から九州地方と

範囲が広いことがわかります。

 

 

当時の気温を見てみましょう。

次世代省エネ基準が施工された年である平成11年(1999年)

例えばその年の8月12日の東京と愛媛県(松山市)を比較してみます。

※天候による影響を考慮して、

ここではどちらも晴れの日を採用します。

 

【東京】

最高気温が33.9℃

最低気温が26.4℃

【愛媛県(松山市)】

最高気温が32.7℃

最低気温が24.4℃

 

この日のデータだけみてにはなりますが、

同じ晴れの日でも

最高気温が1.2℃

最低気温が2℃

これだけの差があることがわかります。

 

 

湿度も関係してくるので

あくまで目安にはなりますが、

この1℃以上の温度差は

体感温度で意外と寒さや暑さを感じるものだと思います。

2℃以上になってきたらもっとわかりやすく感じるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

次世代省エネ基準が採用された年の

1999年を例にあげましたが、

現在の2020年は

当時より地球温暖化が進んで

全国的にも平均気温が上昇しています。

 

また上昇するだけではなく、

気温差も最近では同じ日でも目立ってきているように思います。

しかしこの気温差や

同じ地域でも気候による誤差を配慮した、

地域の特性を考慮した現在の地域区分は、

最初の頃と比べて

かなり明確なものであると、

改めて感じます。

 

 

 

 


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2020年09月07日家づくり・建築知識| 投稿者:アーキテクト工房 Pureアーキテクト工房 Pure
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