今日は昨日のブログでお話した、
J(ジュール)に関連して
お家をつくる上で強く関係してくる
年間冷暖房負荷をMJ(メガジュール)で表した値、
それから時代ごとで変わっていく
住宅の等級について
お話していこうと思います。
年間冷暖房負荷をJ(ジュール)で表す場合、
1Jの100万倍、
MJ(メガジュール)で一般的に表されます。
等級が現在、下記のように設定されています。
〇省エネルギー対策等級4【次世代省エネ基準】:平成11年基準
〇省エネルギー対策等級3【新省エネ基準】:平成4年基準
〇省エネルギー対策等級2【旧省エネ基準】:昭和55年基準
下から上に行くにつれて更新されていて、
今のところ約10年周期で見直されています。
省エネルギー対策等級2【旧省エネ基準】:昭和55年基準
昭和55年
1980年に制定された基準です。
背景には、
1973年(昭和48年)に起こった
「オイルショック」の影響があると言います。
オイルショック‥‥
その名の通り、
原油価格が上昇してしまったと言います。
当時は特に中東地域で
紛争が勃発していたので
それが要因に。
結果、原料に石油が使われている日用品の中の
トイレットペーパーが日本でも品薄状態になり、
異常なまでの物価の高騰が
起こってしまったそうです。
そこで政府は、
「総需要抑制策」(政府が市場に介入して需要を減らす)
という政策を行い、
それと同時に
1979年(昭和54年)、
「省エネ法」
すなわち「エネルギーの使用の合理化に関する法律」が
燃料資源を有効に利用するため制定されたと言います。
この省エネ法が
今で言う、昭和55年基準となります。
気になるのが、
昭和55年基準(旧省エネ基準)の
内容や基準値ですが、
当時は主に、オイルショックの影響からの
燃料資源を有効に利用するため制定されたもの。
1980年ぐらいに建てられたお家をみてみてわかるように、
お家の断熱性能や気密性能はもちろんのこと、
24時間換気の義務化もない
今から見ればゆるゆるな性能と言っても
過言ではないほど
お家の性能に関しての浸透性が
極めて薄い時代だと思います。
当時の四国に値する
年間暖冷房負荷をMJで表すと、
1100MJほどだと言い、
これは今と比べると
かなり負荷がかかっている数値であるそうです。
昭和55年基準は、
今と比べるとやはりゆるゆるなものであると感じます。
次回は、
省エネルギー対策等級3【新省エネ基準】:平成4年基準
についてお話していこうと思います。