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「家」という字に隠された意味

「家」という字。

普段何気なく使っている方が多いかと思いますが、

そんな、「家」という字の成り立ち

ご存じでしょうか?

 

 

「家」という字は、

屋根のついた建物をかたどった

「うかんむり(宀)」の下に、

「いのこ・いのこへん(豕)」

と呼ばれる部首を書きます。

 

「いのこ・いのこへん(豕)」は、

猪の頭・足・尾の形を表していて、

猪や、それに似た動物に関連する漢字に使われるそうです。

所説ありますが、

ここでいう動物は、

生け贄として捧げられたのことを指しているんだとか。

犬を生贄にするという行為は現代の感覚からすると残酷に思えますが、

漢字が誕生した古代中国の

殷や周の時代において、

「犬は祓いや清めの力がある、特別な動物」

という思想が浸透していたそうです。

日本の神社に置かれている「狛犬」

古代中国から伝わってきた例だそうで、

今も残っていて神社に訪れた人たちや

神社があるその地域で暮らしている人々を

温かく出迎え、見守ってくれています

また、「うかんむり(宀)」が表しているのは、

先祖を祀る神聖な建物だといいます。

 

古い字体を見ると、

犬は尾を垂れた形になっていてることから、

命を奪われた状態で

建物の基礎部分に埋められたことがうかがえるといいます。

また、「うかんむり(宀)」が表しているのは、

先祖を祀る神聖な建物だといいます。

そのようなことから、

もとは祖先を祀る建物を指していたこの漢字は、

そのそばに家族が住んだことで

「いえ、住まい」という意味になったそうです。

 

また、現在も名残があって

弊社でも行っている「地鎮祭」

「地を鎮める祭り」とも読めるこの行事は、

元々は土地の神を鎮めるために

生け贄を埋めていたとされています。

今は動物に対する考え方が変わったこともあり

もうそこまでしていないことが一般的だと思います。

現在は、以前こちらでご紹介したように、

果物や奉献酒(清酒)、鯛やお米など

「お供え物をする」という形で、

土地神様を鎮め、

土地を使用する許可を得て、

祟りを防ぎ、工事中の安全や、

完成した家の繁栄を祈っています

 

 

 

普段よく使っている「家」という字ですが、

その字の由来と

隠された意味を知ることで

初めて見えてくるものがあります。

また、昔とは形を変えつつも今もなお行っている地鎮祭の背景には

たくさんのありがたみを感じます。

最近は地鎮祭などの行事を行わないところもあるそうですが、

昔の人々や捧げられた動物のその行動と想いを生かすためにも

これからも行い続けたい行事です。

 

2020年06月28日まじめな話| 投稿者:kirakira
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