※※このブログは、新建新聞社さんの
参考にして書いています。※※
いまから30年先、2050年の
エネルギーの未来はどうなるでしょうか?
現在の主力なエネルギー源は
石油や石炭などの化石燃料になっています。
統計によれば、
産業革命以降のここ100年程で
地球上にある化石燃料の過半数を使用してしまったそうです。
ポジティブに考えると
まだ半分残っているということになりますが、
そんな残っている半分は
海底7000m掘り下げた場所や
頻繁に内紛がある場所で
戦争等で治安の不安定な地域などに残っていると言います。
そのため残っているのは採りにくいところが多く、
採れば採るほど難易度が高くなり、
使い続けるということは
手間とコストがかかってしまうそうです。
また、2019年1月の確認埋蔵量は
原油換算で78億9,730万バレルとなり、
2018年と比べて6.9%減少したそうです。
(バレル(barrel)とは、英語で「樽」という意味で、
原油の単位として使われています。
1バレルが1樽。約159リットル)
推定埋蔵量と予想埋蔵量まで含めた
総可採埋蔵量でみると251億610万バレルとなり、
1.4%の減少となっていると言います。
確認埋蔵量の内訳は、
2018年と比べて
原油が6.2%減、
天然ガスが3.7%減だったそうです。
それ以前の推移を見ても、
全体的に減ってきていることが読み取れるかと思います。
ただ、エネルギーは誰かが徹底した管理をしている以上は
なくなるということは考えられにくいと言います。
よく統計上では
「原油はあと40年」
という風に言われているそうですが、
10年前も「あと40年」だったそう。
その理由としては、
減れば減るほど採掘コストが上がって、
値上がった分だけ新たに掘ることの場所が増えて
単価が上がると需要が絞られるからだそうです。
そのためこの「あと40年」という数字は、
「今とあまり変わりない価格で
あと何年海外から原油を買えるのか?」
という目安の年数とも言えるそうです。
次に、需要側の事情を考えます。
例えば、「自動車の保有台数」。
代表的な先進国の豊かさの尺度に
「自動車の保有台数0.5台」
というものがあります。
アメリカでもイギリスでもドイツでも日本でも、
大体2人に1台ぐらい
自動車を持っていると言います。
先進国のひとつの象徴とも言えるでしょう。
一方で、近年著しい経済発展が印象的な
中国やインドの人口は25億人ほどと言われていますが、
現状は20人~100人に1台しか車を持っていないそうです。
特にインドは
電車に乗る人数が多く、
中がもうぎゅうぎゅう詰めで
乗れなければ
電車の車体の上にまで登っているのが印象的だと思います。
もし、そんな方たちも車に乗るようになったら、
新たに10億台以上の車が必要になるそうです。
現在世界全体では約9億台の自動車があると言われているので、
その数を超すことになります。
エネルギーは減るほどに採掘コストが上がっていきます。
もし、使う人たちが今の倍以上に増えた時、
ガソリン1リットルあたり何円で買えるでしょうか?
数年前でも一時期100円を切る時がありましたよね。
「あの時は安かった。」
と話している方もいるのではないかと思います。
エネルギーの需要が高まりつつある現在、
エネルギーの価格はこれからも上昇すると考えられます。
例として自動車を挙げましたが、
電気などのエネルギーを使うお家にも
関係してくるものです。
次回はお家のエネルギー問題にも
ピックアップしていきたいと思います。
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