本格的なジメジメとしたシーズンに入ってきていますが
皆さん如何お過ごしですか?
私もこの建築業界に18歳より入って早いもんで41年が経ってしまいました
本当は小学3年生の頃から休みのたびに親に建築現場に連れていかれていたので
もっと経験は長いのですが・・・
当時私は周りの友達が遊んでいるのを見ていて現場に連れていかれるのが嫌で嫌でたまりませんでした
そんな私が高断熱・高気密住宅に出会ったのは今から28~29年くらい前になり
初めての高断熱・高気密のはアキレス外張り断熱工法です
当時私はある建設会社で現場監督をしていました
当時は土地分譲をメインで行っている不動産会社の下請けを多く手掛けており
その時にアキレス外張り工法を初めて知りました
その頃の建物は袋入りのグラスウール断熱材を適当に壁・天井に充填していたころです
(現在も当時と変わらない施工をされているところはたくさんあるようですが?)
今でこそ珍しくもなんでもないウレタンボードの断熱材を壁は柱の外に張り付けて
天井の上ではなく屋根垂木の上にウレタンボードを止めて屋根通気様胴縁を施工
当時は現在の様長いくぎが打てるくぎ打ち機もまだ普及していなくて
外張りした断熱材の上から通気胴縁を止めるのには100㎜の長さのくぎを
金槌で1本1本打ち込んでいて大工さんに
『こんなことしてたら腱鞘炎になってしまう』
と言われたことを思い出します
この時初めて高断熱・高気密という言葉を聞いたのがすべての始まりです
下請けで施工をしていたので後から知ったのですがその時の施主さんは
高校で同じクラスの同級生の家でした
今考えると彼は時代の先端を行っていたのですね(^^♪
その1~2年後トステム(現在LIXIL)のスーパーウォールに出会いました
営業の方よりスーパーウォールの説明を受けこれからの時代はこんな高断熱・高気密の
建物が普及していくことになるはずとそう確信した記憶があります
当時の社長にこれから必ず増えていく工法なので会社で取り組んでいきたいとお願いをして
導入研修を受けさせていただきました
初めてのお客様はどうしてもスーパーウォールで建てて頂きたく
原価に近い金額で契約をして会社に迷惑をかけましたね
気密測定もその現場出始めて経験しました
アキレスの外張りの時は下請けだったこともあり立ち会った記憶もありません?
このスーパーウォールに出会ってから高断熱・高気密住宅に興味を持ち始め
直接のお客様にこの建物の良さを伝えて少しづつ受注が出来るようになり
スーパーウォールの受注棟数が四国で1~2になっていました
その後独立をして現在のアーキテクト工房Pureを設立
高断熱・高気密住宅以外は受注しないと決めて営業を続けています
当時の性能は『平成11年省エネルギー基準』松山ではQ値2.7W/(㎡・K)をクリアーする程度だったので
お引渡しをしたお客様からは喜んでいただいている方も沢山おられましたが
マンション暮らしの方などは新築した家の方が冬は寒いと期待外れの様な話も聞きました
その当時は『平成11年省エネルギー基準』が最高の基準と思い込んでいたので
今考えるとお客様に申し訳なかったと思っています
その後パッシブハウスと出会いパッシブハウスジャパンに賛助会員として入会し
いろんなことを学び省エネ建築診断士の資格を取り事務所を建築して
現在の様な高性能な建物を建て続けるようになりました
今でもまだまだ学ばないといけないことが山のようにあるはずですが
日々勉強をしてお客様に提案をし喜んでいただけて快適に過ごしていただける様な
高性能住宅を建て地球環境にもやさしい家を建て続けていきます
最初に出会ったアキレス外張り工法そしてスーパーウォール工法に出会わなければ
今の会社はないかもしれません!!
心より感謝いたします(^^♪