現場監督やまもとの現場日誌 No.16
先日
”さくら団地の家”の上棟が
行われました!
さくら団地の家は
お施主様のパッシブハウスの性能でお家を建てたいとのご要望で
それを叶える性能のお家になります!
さくら団地の家の仕様は・・・・
●断熱構成
基礎:外周部・土間下
EPS(パフォームガード)各100㎜
外壁:充填断熱・付加断熱
ロックウール60㎏/m³ 各100㎜
計200㎜
屋根:垂木間・垂木下
ロックウール60㎏/m³ 各200㎜
計400㎜
●サッシ
UNILUX社製
木製アルミクラッドウィンドウ(トリプルガラス)
nPVC(樹脂)ウィンドウ(トリプルガラス)
Uw値:0.72~1.02W/㎡・K
※輸入サッシは、窓1つ1つに性能値あり
ガラスやフレームのサイズによって性能が変わってきます。
日射取得率:52.7%
●設備
外気清浄機:トルネックス
換気 :DOMEO210 第一種熱交換換気
熱交換効率 92%
空調 :アメニティエアコン
(3.6kW 全館空調)
など
パッシブハウス性能を実現できる
仕様になっています。
今回、断熱構成において
弊社の標準仕様と異なる点があります!
それは屋根の断熱が300㎜から400㎜に
建設地の西予市宇和町の気象データで
建物燃費ナビでお家の性能を計算すると
屋根300㎜ではパッシブハウス性能に届かないので
100㎜厚みを増すことに。
上の表とグラフは、
2019年の松山市と宇和町の
平均外気温を比較したものになります。
平均外気温が一年を通して、
宇和町が松山市を下回っているのが
読み取れます。
2019年において、
松山市の年間平均外気温:17.4℃
宇和町の年間平均外気温:15.7℃
差にして約1.7℃。
宇和町は松山に比べて
夏は、冷房負荷が少なくて
冬の暖房負荷が多くなるという傾向に。
地域によって最適な断熱構成は、
気象条件などの地域差を考慮した
計算しないと分かりません。
これこそ個人的には
高性能住宅を造る上での醍醐味ではないかと思います!
今回、その仕様の違いもあって
上棟の工程も少し変わっていました。
断熱を正確に欠損なく入れる為に
屋根を伏せる前に上から垂木間の200㎜を
断熱を先行して入れていきます。
断熱の厚みが400㎜を施工することは
初めての試みなので
職人さんたちには苦労をおかけしますが
住んでいただくS様にとっては
とても快適なお家を実現してくれますので
よろしくお願い致します。
最後になりましたが、
S様上棟おめでとうございます!
最後に、お一人ずつ
お手土産と
お赤飯のおにぎりもいただき
温かいお心遣いにありがとうございます。
これから新しいパッシブハウス性能の
S様の理想とするお家が完成に向けて進んでいきます!
楽しみお待ちください♪