先週のブログに続きで今回は鳥取県庁訪問のご報告となります
今回のHouse de Organic研修での一番の目的は鳥取県が取り組まれている
健康省エネ住宅 NE~ST の話を聞く事
昨日の懇親会に参加して頂いた槇原さんがいらっしゃる県庁に伺わせていただきました
槇原さんのご紹介
鳥取県庁生活環境部 くらしの安心局 住宅対策課
課長補佐 槇原 章二さん
住宅対策課の主な業務に中に
‟住宅ストックの性能向上”が有り
新築、既存住宅における省エネの他各種住宅性能の向上(鳥取健康省エネ住宅)
が有り今回はこのお業務の話を聞かせて頂きました
槇原さんと初めてお会いしたのは2019年6月に開催した
パッシブハウスジャパン四国支部勉強会に やまのすみか㈱ 田上社長のお声がけで見学に来られました
勉強会会場はアーキテクト工房Pure施工の
と
の構造と完成現場を見て頂きました
その後も懇親会にも参加して頂き鳥取県の取り組みが始まりどの性能を基準としたら良いのか
他の参加者の皆さんの意見を聞かれていたのを覚えています
その後
とっとりで生まれた、健康省エネ住宅 NE~ST
が誕生したそうです
基準性能は
鳥取県は国の地域区分では4地域から6地域まである中で5地域を
HEAT20のUa値を独自の基準と定めたそうです
愛媛でのG2と言えばUa値が0.46ですが
TG2はUa値0.34壁の断熱は充填断熱だけでは届かなく
付加断熱が必要な数値です
アーキテクト工房Pureは当たり前の様に付加断熱を行っていますが
鳥取県でも付加断熱をされている所は当時は少なく
施工業者さんへの指導も大変だったと思います
業者さんへのサポートとして行われたことが
・省エネ計算研修
・省エネ計算サポート
・現場見学会
補助金が出る事業なので使ってほしいと依頼があってもわからないので
受けることが出来ないなんてことになると大変ですか取り組まれた業者の方も大変だったでしょうね!!
県民への周知活動として
トリビアと言う冊子を作られ何方が見てもNE~STで建てれば快適で
ビックリするほど生活が変わり人間関係が良くなるなどわかりやすい説明されています
体感ハウスを作られてイベントを行い実際に国の省エネ基準とNE~ST TG-2とを比べてもらって
子供さんがNE~STに住みたいと言われてそうです
NE~STで建てる事での金利優遇
県の方から金融機関にNE~STで建築したら金利優遇をお願いをされたそうですが
最初は相手にもされなかったそうですがのちに金融機関の方から金利優遇の商品を開発してもらって
現在は最大0.25%金利優遇の金融機関もあるそうです
NE~STは新築だけでなく既存住宅の断熱改修でも Re NE-ST の基準を作り
未来に残せる住宅に改修する Re NE~ST
生活空間に限定して断熱化する ゾーン改修
で国よりも多い補助金を出されています
次にNE~ST賃貸住宅まで取り組まれて今年の年明けに第1号が完成しています
補助額は最大で1戸定額90万円です
賃貸住宅のオーナーさんにとってはかなりのメリットがありますね
借りる方にとっては家賃が少々高くても光熱費が抑えられるのと快適に暮らせる
今までの冬寒く夏暑く光熱費がかかるので我慢の省エネ
いったい今までの賃貸住宅は何だったのだろうと思ってしますかもしれませんね(笑)
さらに驚く事に公営住宅までNE~STが出来たそうです
驚く取り組みはまだありました
とっとり住宅性能等評価指針
一般的にはどんなに高性能な建物で建てても築年数と床面積だけで評価されてきたのを
NE~STで新築・断熱改修した建物に対しては住宅評価を上げる
T~HASと言う評価システムを作られ不動産取引で今までと比べて高い評価を得られ
売買価格が高くなるそうです
さらにリバースモゲージまで取り組まれており驚きでした
槇原さんのお話は2時間ほどでしたが
取り組まれていることが内容がすごすぎて言葉が出ないほどです
鳥取県の取り組みを参考にして他県でも取り組まれている県が出ているとの事ですが
愛媛県は何やっているんだろうと思います
槇原課長補佐とても良いお話を聞かせて頂きありがとうございました
今回の研修はとても良い刺激をもらいました