~新人現場監督やまもとの現場日誌 No.21~
今回は岡山で開催された
結露セミナーに参加してきました!
○第1部
『100の失敗に学ぶ結露完全解決』
講師:古川 繁宏氏
(住まい環境プランニング代表)
○第2部
『結露対策のための正しい納まり』
講師:古川 繁宏氏
(住まい環境プランニング代表)
○第3部
『事例から見る施工ポイント』
講師:釣本 篤司氏
(日本住環境株式会社)
以上の3部構成で約3時間の
セミナーとなります!
断熱化と気密化の目的は『結露防止』
断熱・気密住宅で結露が生じてのは
本末転倒。
結露を防ぐには
必要なのは全体のバランス
バランスの要素としては
○断熱
○気密
○換気
○冷暖房
結露が生じている住宅には、
断熱が欠損していたり、
気密施工が不十分であったり、
換気バランスが悪いなど
4つの要素のバランスの
崩れから発生している事例ばかり。
また単一での原因は稀で
例として挙がっていたの一つに
建て方時に豪雨にあったが
基礎や構造体を乾燥させないまま
気密施工をしたため
結露が発生しまったとのこと。
結露対策には
水分を内部に入れないことはもちろん
この4つのバランスが重要であると知れました。
基本の断熱構成の理解について
断熱構成は透湿抵抗は、
外側に向かって抵抗の少ないものに
これは壁の中の湿気を室内にではなく
外部だけに向けて排出しやすくするために
必要な条件となっています!
また
通気層、防風・防水層、断熱層、防湿層など
各層を確実に造り、連続させること重要で
各層の性能は、
素材だけ良くても機能は発揮できず
施工によって左右されます!
第3部で紹介されていた文献に
R-2000ホーム ビルダーズマニュアル
がありました!
初めて聞くマニュアル名
なんだろうと思い話を聞いていくと・・・
カナダで作成された
高性能住宅の基準について
書かれたマニュアルとのこと。
高性能住宅について
大きく分けて
5つの要素に分けて記述が
されており、内容は
○ビルディング・エンベロップの設計
ビルディング=建物
エンベロップ=直訳すると包むもの、外皮、膜
このマニュアルでは、断熱・気密層
として表現されているとのこと。
建物の断熱・気密層の設計が出来ているかどうか。
この層の機能を確実に理解していれば
臨機応変に変更は可能であると記されていました。
○正しい設計を行うための基本
建物の大きさ、形、配置、間取りは
住宅のエネルギー消費に多く影響を与える。
今で言うとパッシブデザインが
この項目にあたります!
○構成材間の相互関係
基礎、壁、屋根および窓の各部位に分けて
エンベロップ各構造材間の相互関係を
絶えず把握して施工が必要。
第1部の中でも出てきたように
断熱・気密層は連続であることが重要。
エア・バリアの気密性や
ペーパー・リターダーの取付位置、
断熱材の効果的な取り付け方など、
絶えず考慮することが大切と
記されています。
○エア・クオリティーと換気
気密性が高く、
エネルギー効率の高いエンベロップの
設計と施工が行われるように
監督することが
施工者として成功するカギ。
また、換気装置の評価・選択を
適切に行い、
取付工事の監督を確実に行うことが
高いエア・クオリティーを得るうえで
重要な問題と記されています。
○暖房と家庭用温水システム
R-2000の施工を首尾よく行うには
イニシャルコストとランニングコストの
バランスの取れた暖房設備
(暖房と家庭用温水システムの両方)の
設計と取付を確実に行わなければならない。
これから言えるのが
断熱は重要!気密は更に重要!
とのこと。
他にも実例を踏まえた
結露防止対策や失敗例など多々あり、
ただ聞いただけでは
せっかくのセミナーが無駄になってしまうので
自分の知識・実践に
反映できるように
努力していきたいと思います!
今回、このようなセミナーに
参加させていただき有難うございました!
最後に今週末に開催を予定している
『西条パッシブハウス』についてです!
いよいよ完成見学会が近づいてまいりました!
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世界基準の住宅を
ご自身の五感で体験してみてください!
お待ちしております!