四国もついに梅雨入りしましたね!!
梅雨入りした途端ジメジメムシムシと一気に湿度が高くなったような気がします
さて、令和になって初めての工務店学校に参加してきました
今回のテーマは『木材の腐れ』
講師は足利大学の齋藤宏昭先生です
初めてお話を聞かせて頂く先生でもあり
テーマも『木材の腐れ』木造住宅を建てている者からすると
とても興味がありますね♫
齋藤先生の話の前に工務店学校校長の南先生より報告
HEAT20より新しい基準G3グレードは発表されたとの事です
HEAT20と言えは外皮性能のグレードが愛媛松山では
G1グレード(Ua値 0.56W/(㎡・K)
G2グレード(Ua値 0.46W/(㎡・K)
が推奨されていましたが
今回はその数値を新たに上回り
G3グレード(Ua値 0.26W/(㎡・K)
が出来たの報告です
まさにパッシブハウスの性能に近い数値ですね!!
南先生はG3グレードの話で時間が来てしまい本題の『木材の腐れ』については
齋藤先生にバトンタッチ
齋藤先生の話のテーマは
『既存住宅をインインスペクトする際に必要な「水分と劣化」に関する基礎知識』
~熱・水分環境から考える外皮の劣化予測と対策~
なかなか難しそうなテーマです
漏気と内部結露
既存の建物の外壁で断熱材がきちんと施工されていたい場合
下手に気流止めを入れてしまうと結露が起きてしまった事例
外部の防湿欠損からの漏気による内部結露
屋根通気層を施工していない場合の雨水の浸入リスク
ルーフィングを止めているタッカーの穴からの浸水
外壁モルタル直張の浸水リスク
外壁クラックからの漏水リスクなど思わぬところからの
浸水で木材の腐れの原因になる研究だったり事例だったりと
沢山のちょっとした部分からの水の浸水をお話して頂きました
又、雨水由来の水分による夏型結露
夏型壁体内結露がなぜ起こるのか?
多くの原因は工事中に木材が濡れて水分を吸っていた為による結露
外壁通気層を施工していても通気胴縁の施工状態での雨水進入による夏型結露
気密シートの種類の違いで防湿フイルムと可変透湿シートとの解析結果
話の中ではそうだろうなと思えることも有ればえ~そんなところからと思わず思ってしまう場合だったり
やはり水はいろんなところに被害をもたらしますね
引き続いては
木材腐朽のメカニズムの予測
蒸れる事が原因で起こる木材腐朽菌の種類
褐色腐朽菌→褐色に変化し木材の繊維方向に直行するひび割れが多数生じる
白色腐朽菌→繊維状に剥離ような形状・シイタケ、ナマコ、マイタケなどの食用の種が多い
腐朽の必要条件→空気・水分・湿度・養分
建築物での腐朽防止には水分の制御が重要となる
やはり腐れの元は水分が大きな影響をもたらしています
まとめとしては
含水率の少ない木材を使用し工事中は木材は濡らさないそして
完成してからは雨の浸入をさせない(小さな隙間からの漏水)雨漏り
基本外壁仕上げ材からは何時かは雨水侵入が生じることを前提に設計施工を行う
夏型結露防止は面材の低含水率の維持
可変透湿シートは一定の効果がある。特に温暖な地域
などなどわかっているつもりでしたがすごく勉強になりました
南先生・齋藤先生ありがとうございました
出来るだけ情報を共有し現場に活かして行きたいです