先日の「三匹の子豚」はちょっと断熱の家の成り立ちには不正確でしたので、もう少し歴史を織り交ぜた話を作ってみました。題して「Historical三匹のECO豚」
多少昔の話。四国生まれの三匹の子豚は小麦食べ放題を夢見て北海道に移住することにしました。
夏に移住した子豚は深く考えず四国と同じように木造住宅を建てました。
冬になると吐く息も凍る北海道。子豚は家の中で震えていました。
「どれだけストーブ炊いてもあったまらないよう」
「これでは寒すぎる。とにかくあったかい家になるようにしよう」
子豚は木造住宅の壁を厚くし、窓も二重にし、外気と室温の間でうまく断熱できるよう、がんばりました。
あったかくした空気も外に逃がさないよう気密にも気を配りました。
なんとかあったかい家ができたので安心したのもつかの間、今度は家の柱も壁も腐ってきました。
「なにがおこったの?」
「外気は冷たい、中はあったかい、柱は片面あったかくて片面冷やされる。湿気がうまく逃げないとまずいよ」
「通気性について研究しないといけないね」
子豚は小麦のことはどこへやら、快適な家をつくることに没頭しました。
そしてできた断熱、気密、換気がそろったこだわりの家。
快適さの追求だったのに、実はECOにもなっていた。そんなことから子豚はいつしかECO豚とよばれその家はみんなの羨望の的となりました。
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エコハウスの成り立ちは換気→気密→断熱ではなく、まず断熱から考えられ、その後気密、換気と検討された模様です。