
米湊エコハウス構造見学会を開催して 現場で感じたこと、そして改めて思う「つくる責任」
この数日、春のような暖かさが続いていますが、今週末は一転して真冬の寒さになるとの予報
四国でも積雪の可能性があるそうです。体調管理と運転には気をつけたいですね
先週末に開催させていただいた米湊エコハウス予約制構造見学会


お施主様を含め、5組の皆さまにご来場いただきました。寒い中お越しいただき
本当にありがとうございました
そして、現場公開を快くご了承くださったお施主様にも心より感謝いたします
今回、特に印象に残った2組のご来場者様
今回は新規ご計画中の方だけでなく
すでに他社で新築を建て、実際に住まわれている方が2組参加されました
① 数年前に完成見学会へ来られていた方
2023年にも一度完成見学会へ来てくださっていた方で、今回が2回目のご来場です
入居後、設計との相違や、ここ最近の震度4程度の地震をきっかけに外壁クラックなどが見つかり
調べていく中で新たな不具合も発覚
詳しい内容は控えますが、「このままで大丈夫なのか」という不安から
今回ご相談を兼ねて来場されました
② 昨年末に引き渡しを受けたばかりの方
もう1組の方は、昨年末に新居へ入居されたばかり
事前に
「コンセント周りから隙間風が入ってくる。何とかならないか」
とメールでご相談があり、言葉で説明するより
構造現場を実際に見ていただく方が分かりやすいと判断し
見学会へお誘いしました
お話を伺うと
-
省エネ等級5
-
Ua値:0.45W/㎡K
-
HEAT20 G2相当
という性能表記の住宅とのこと
仕様は
-
床下断熱:フェノール系断熱材
-
壁:袋入り充填断熱
-
天井:袋入り断熱
計算上の
-
Ua値:0.45
-
相当隙間面積:2cm²/㎡
でした
「G2なのに寒い」現実
お施主様は
「G2グレードなら寒くない家」
を期待して建てられた思います
しかし実際には
-
コンセント・スイッチ・分電盤周りから冷気を感じる
-
前に住んでいた賃貸より床が冷たい
と、想像していた住環境とは大きく違っていたとのこと
お話を聞く限り、考えられる原因は複合的です
● 床下断熱の場合、床下は“外部扱い”
冬の冷たい外気が床下に入り込み、
-
間仕切り部分の床合板と柱の取り合い
-
壁内部
-
天井方向
へと冷気が通り抜けていきます
● 天井断熱+間仕切り壁の処理不足
2階が天井断熱の場合
間仕切り壁の天端まで断熱・気密処理がされていないと
暖房で温められた室内空気が上昇し
代わりに小屋裏の冷気が壁内を通って降りてきます
結果として
コンセントやスイッチから“冷気”として体感されるのです

「隙間2cm²/㎡」の現実的な大きさ
相当隙間面積2cm²/㎡
一見、小さな数字に見えます
ですが、30坪(約100㎡)の家だと、
寄せ集めれば
約16cm × 16cm の穴が開いているのと同じ
になります
完成後に床下や天井裏へ潜り、完璧に塞ぐことはほぼ不可能です
つまり――
最初の施工がすべて
家づくりは「完成」ではなく「暮らし」がゴール
高断熱・高気密という言葉は、今やどのホームページにも並んでいます
しかし、実際の性能は現場の納まりと施工精度で決まります
家を建てる側のお客様は
正直なところ「施工会社を信じる」以外に方法がありません
だからこそ
-
契約前に構造現場を見せてもらう
-
OB様のリアルな声を聞く
こうした一手間が、とても大切だと感じます
そして私たち施工側は
「売れれば終わり」ではなく
「住んでからが本当のスタート」
という責任を、常に自覚しなければいけません
最後に
今回の米湊エコハウス構造見学会は
改めて家づくりの本質を考えさせられる機会になりました
性能値だけでは伝わらないこと
完成写真では見えない部分
そこにこそ、本当の差が出ます
これからも、
“見えないところほど丁寧に”
そんな家づくりを続けていきたいと思います
ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました
代表取締役
高岡 文紀Takaoka Fuminori
内子町 出身/1961年2月7日生まれ/1級施工管理技士、2級建築士、省エネ建築診断士
高性能な家造りが大好きワクワクドキドキしながら毎日が楽しみです。こよなく吉田拓郎を愛しギブソンJ-45、ヤマハL-8を弾きながら拓郎歌ってます。アウトドアキャンプが大好き自然の中で楽しい時間を過ごしてます。
関連記事一覧
開閉できないけれどいろいろなメリットがある「FIX窓」
「地域型グリーン化事業」条件と申請までの基本的な流れ
窓の歴史
省エネ建築診断士のオンラインセミナーを受講しました!
建物と庭がつくる季節の景色
YKKap APW651木製トリプルサッシ
「資産価値が上がる家づくり」
相談会開催中!
