5月の大型連休で休んでいたしわ寄せかちょっとバタバタしております
そんな中 House de Oreganicの定例会 を東京で行いました
今回の研修内容は
『結露調査報告』
代表古川繁宏氏を講師に迎えて
高断熱住宅で実際に起きてしまっている結露調査の事例などを話して頂きました
5年前にも講師として講演をして頂いたことはあったのですが
古川氏がFacebookに投稿されていた写真を見て身近に起きうる事例ではないかと
お声かけをさせて頂き今回の勉強会となりました
その時のFacebookの写真がこちらです
こんなにもひどいことが飽きているのかと信じがたかったのですが
実際に『結露調査報告』を聞いて納得しました
築7年の家の外観写真です
わかりにくいのですが外壁の塗壁仕上げに下地材の接手の位置がはっきりと出ています
そして軒天にも結露による水染みで変色しているではないですか
室内を調査された写真は
すごい事になっていますね
この建物が建っているのは寒い地域ではあるのですが
築7年でこんなにひどくなるのか?
ちょっと信じられませんでした
断熱材などがどのような仕様なのでしょうか
屋根断熱:セルロスファーバー300㎜ 気密シート無し
外壁断熱:セルロスファイバー100㎜ 気密シート無し
付加断熱:EPS25㎜(ビスワッシャ施工)
基礎断熱:基礎内硬質ウレタン吹付
上記の様な断熱構成の様ですがUa値を見ると決して悪い性能ではないのに
何故結露が??
結露の原因として古川氏の調査から分かったこと
・施工業者の知識不足
・上棟時に構造体が雨に濡れ乾燥しないうちに断熱材を施工
・気密シート未施工
・屋根通気の施工不良
・住まい方(換気・開放型ストーブなど)
などが結露の原因として考えられるようです
今後考えられること
省エネ基準の義務化に伴って数値だけでの高性能な建物が増えれば
施工不良の所に結露を起こすリスクが高くなり
今回の様な事故が増えていく可能性が高まることが懸念されますね
アーキテクト工房Pureも社員と情報を共有して施工を行ないます
見えないところで何が起きているかわからないのは怖いですね!!