現場監督やまもとの現場日誌 No.34
前回に引き続き
今回も『お家の燃費』についての
ブログになります!
建築物にも車のように燃費という概念がある
ということは
前回のブログで書かせていただきました。
燃費というのは、身近な例は
やはり『車』です。
車=ガソリンもしくは電気
が燃料になって、
その燃料の量に対して何km走れるかで
燃費を知ることが出来ます。
それでは、
建築物において
燃料は何にあたるのか。
それは、
冷暖房や換気、給湯、照明、調理に必要なエネルギー=お家の燃料
このお家の燃料は、何が元でしょうか・・・・
答えは、
主に『電気やガス』がお家においての燃料なのです。
そのため
お家の燃費=電気やガスがどれだけ消費されているか
になります。
これを消費量を表す指標として
『一次エネルギー消費量』というものがあります。
前置きが長くなりましたが、
今回はこの一次エネルギー消費量についてのブログになります。
そもそも燃費に関わるエネルギーとは何なのでしょうか。
エネルギーというのは、私たちが使用するに至るまでに
消費できるエネルギーになるための段階があります。
石油や石炭、天然ガスが
そのまま電気やガスとして使用できないのは
多くの方が知るところだと思います。
いわゆる地球の資源からエネルギーを作り出す必要があるのですが、
そのエネルギーを作り出すために必要な
石油や石炭、天然ガスなど人の手が入っておらず
なにも加工されていない状態で供給されるエネルギーを
『一次エネルギー』と言います。
一次エネルギー(石油や石炭、天然ガスなど)を使って
電力や都市ガスに転換・加工されたエネルギーを
『二次エネルギー』と言います。
ここで注意しなければいけないのが
一次エネルギーが1に対して
二次エネルギーが1に転換・加工されるわけでは無いということです。
エネルギー源によって
換算の度合いがことなるため
Primary Energy Factor
(通称:PEF 一次エネルギー換算フィルター)
というものがあり、
一次エネルギーに対しての
二次エネルギーの換算率を示した
指標があります。
例として、
電力においてのPEFは
国によっての発電方式によって異なりますが
約2.0~3.0という数値になっています。
(※化石燃料を多く使ってしまう火力発電が占める割合が多いとそれだけ多くの一次エネルギーを使用していることになりPEFは高い数値になる。)
つまり、
100の電力(二次エネルギー)を作ろうと思ったとき
約200~300の資源(一次エネルギー)が必要となることを示しています。
それを経ることで、
最終的に消費される私たちの家に
電力や都市ガスとして供給されるのです。
今回紹介しようとしている
お家の燃費の指標の一つ
『一次エネルギー消費量』。
重要なのは一次エネルギー消費量という所です。
二次エネルギー(電力や都市ガスなど)ではないのです!
家の燃費=消費電力やガス
と考えるのが至極当然ではあります。
しかし、その燃料がどのくらいのエネルギーを使って
作り出されているのか、
その大本エネルギー消費が
『真の燃費』を示すための指標だと考えられます。
電力やガスの消費量に合わせて
それを作り出すのに生じたロス
それを合わせてものが
『一次エネルギー消費量』
というものになります。
地球の資源をどれだけ使って
家が機能しているのか。
これが『お家の燃費』になります。
今回はここまでです!
このブログで
お家の燃費の指標
『一次エネルギー消費量』がなんなのかを分かっていただけたら幸いです。
次回は、指標についての単位
車でいう
ガソリン1リットル=〇〇kmのように
お家の燃費を数量に表し方を
ご紹介していこうと思います!