
地中埋設物
今年も残すところあと10日ほどとなりました
それにしても、日中は異常なほど暖かい日が続いていますね
外で作業をされる方にとってはありがたい気温かもしれませんが
季節は本来“冬”
少し地球の状態が心配になります
さて、今週より境界工事に着手している
(仮)西条パッシブハウス「大町の家」
本敷地は南側と東側の2方向が道路に接道していますが
東側道路の幅員が約2.2mと狭く
建築基準法第42条第2項道路に該当します

そのため建築確認申請にあたり
道路中心線から2mの**道路後退(セットバック)**が必要となります
今回の計画では
道路中心から約90㎝の後退が発生し
その接道長さも約36.6mとかなりの距離
さらに、道路と敷地の高低差が約90㎝あるため
既存擁壁の撤去も大掛かりな作業となっています
撤去作業に入り、既存擁壁の敷地側を掘り進めていたところ
作業を担当している清伸産業の田中社長から
「地中からとんでもないものが出てきました」と連絡が入りました
現在、断熱・気密施工を行っている
**「味酒エコハウス」**でも
基礎工事前の掘方で
コンクリート片や塩ビパイプ、瓶などの
産業廃棄物が出てきた経緯があり
「またか…」と思ってしまいました
送られてきた写真を確認すると
今回は産業廃棄物ではなかったものの
大量のコンクリート塊が地中に埋まっていました



おそらく、既存擁壁の内側に
比較的新しそうな擁壁が増し打ちされており


その施工時に掘削を行うと
元の擁壁が崩れる恐れがあったため
部分的に掘り方をし
既存擁壁とケミカルアンカーで連結
崩落防止の補強として
コンクリートが打設されていたものと思われます
産業廃棄物が埋められていなかった点は
まだ良かったのですが
想定外の地中埋設物の撤去には
どうしても追加費用が発生してしまいます
また、年内に予定していた
道路後退部分の掘方作業も
擁壁工事の工程に遅れが出そうな状況です
地中に何が埋まっているかは
掘ってみないと分からないもので
こればかりは仕方がありませんね
ご近所の皆さまには
思わぬ斫り作業で
騒音などご迷惑をお掛けするかもしれませんが
何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします
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