家づくり・建築知識
STAFF BLOG

屋根の断熱

こんにちは

急に気温が上がり

体調を崩しそうですが

みなさんはいかがですか?

 

今日は太陽の熱や湿気からお家を守る

屋根の断熱について書きたいと思います。

 

まず、屋根の内側は木繊維でできた断熱材 シュタイコゼルが使用されています。

熱伝導率 0.036W/(m・K)←寒さに効く

比熱容量 2100J/(kg・K)←暑さに効く

シュタイコゼルは

熱伝導率、比熱容量、熱の遅延性、調湿性の

いずれも高水準で冬だけでなく夏も快適にすることができます。

吹込みタイプの木繊維断熱材のため

様々な厚みに施工することができます。

また、針葉樹の長い繊維が強い反発力を生むことで

壁内や急勾配の屋根でも沈下を防ぐことができます。

サスティナブルで安全性が高く

石油系断熱材とは違って再利用することが可能です。

 

その上に

調湿可変気密シート ウートップ®SDヴァリオ ツヴァイ

を張ります。

このシートは透湿抵抗が湿度によって適切な値に可変するタイプのもので

逆転結露という

夏季に湿気が屋外側から室内側へ入ってくるため、

湿気が冷房で冷えて石こうボードに当たり、壁内で結露を起こすこと

を防ぐためものです。

このシートが壁内の湿気を室内側へ逃がすことで

逆転結露を防ぐことができます。


そして、屋根の外側はアミパネルという木製のパネルを使用します。

そしてその上に

透湿防水シート ウートップ®ハイムシールド ルーフ2SK

を張ります。

このシートは80年相当の耐久性を持ち、

カビ、腐食への耐性、耐紫外線性能も持っています。

 

このシートは

通気層と合わせて使用することで

屋根の長寿命化を実現します。

透湿抵抗は0.44(m²・s・Pa)/μg

この値が大きいほど湿気を通しにくく、

小さいほど湿気を通しやすいです。

 

シートの下にあるのがアミパネル

アミパネルは高い通気・透湿性能を持っています。

木を交差させることで空気が通る隙間ができ、

屋根四方から通気を確保することができます。

 

また、屋根の面剛性を高めることもできます。

屋根の水平構面におけるアミパネルの倍率は

垂木に平行施工の場合 1.6倍

垂木に直行施工の場合 1.8倍

となっていて構造的な強度を高められます。

このように屋根のところに隙間があります。

ここから太陽による熱や湿気を排出し、

通気させることでカビや結露を防止します。

また、通気層を設けることで

断熱材の性能低下を防ぎ

より効率的な断熱効果を得ることができます。

 

断熱と気密と通気

この三つをバランスよく施工することで

より快適なお家となります。

 

今日は屋根の断熱について書きました。

断熱や気密など難しいと思うことがたくさんありますが

一つ一つ紐解いていくと

興味深いことがたくさんあって

いろいろ調べることが楽しいです!

 

この記事を書いた人
大森 彩代

大森 彩代Oomori Sayo

松山市 出身/2006年9月17日生まれ

社会人なりたてでまだまだ至らぬところはありますが、一人前になれるように頑張ります!趣味はアニメや漫画などの模写をすることとルービックキューブを触ることです。いろんなことに優しい家づくりについて勉強していきます。

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