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住宅にも『燃費』という概念を。

現場監督やまもとの現場日誌 No.33

 

住宅を検討するにあたって

価格やデザイン性、素材、プラン提示力、お家の性能など

様々な項目があると思います。

中でもお家の性能

つまり省エネ住宅、エコハウスなどと呼ばれる

断熱・気密性に優れた住宅を検討しようと

考えたときに、

何が判断基準になるのでしょうか?

 

その判断基準がなければ

どの会社が本当に性能のある住宅を提供しているのか

分からないのではないでしょうか。

 

これは、身近なことで置き換えると

よく車の購入として例えられています。

 

車には燃費という概念がしっかりとあります。

1リットルの燃料に対して

何キロメートル走るのかが明確に

比較対象として提示されています。

そのため、低燃費な車を購入したいと思ったときには

真っ先に燃費の比較から行うと思います。

 

では、住宅にも『燃費』という概念があると

それが性能についての判断基準となりえるのです!

 

現にヨーロッパでは

ドイツを筆頭に建物全般に

エネルギーパスと呼ばれる燃費表示が義務付けられていてます。

建物で使われるエネルギーの消費量を

お家の燃費として表示したものになります。

 

一般的に燃費の対象をなるのは

冷暖房、換気、給湯、照明、調理に必要なエネルギーとされており、

家電は住まい手によって変動するものなので対象とはなっていません。

 

統一された住宅に関する燃費の情報があることで

安心して比較することができ、

自分が求めている性能への判断基準になりえるのです。

 

 

 

日本でも住宅の燃費について

表示ができるソフトが存在しており

その一つに

弊社が賛助会員でもある

PASSIVE HOUSE JAPAN

『建もの燃費ナビ』があります。

こちらも

建ものの燃費=一次エネルギー消費量として

表示されるソフトになります。

 

その他にも

住宅の性能値として

・Q値

・Ua値

・日射取得量、熱損失

・年間暖房負荷(20℃)

・年間冷房負荷(27℃)

など

住宅の性能をお話するうえでは

必要不可欠な情報が網羅されています。

 

 

 

 

専門用語がたくさん出てきましたが

その詳細な説明は次回以降にさせていただくようにして

 

今回、言いたかったのは

住宅にも『燃費』という概念があるということです。

 

まだまだ浸透しきってないと思うので

建ものの燃費=一次エネルギー消費量と言われても

車の燃費のように理解できる人はなかなか少ないと思います。

あくまで個人的な考え方ですが、

車の燃費が定着しているのは

燃料に対しての単価(例:レギュラーガソリン1リットル〇〇円)

が明確に分かっており、

それに燃費を掛け合わせることで

どのくらいお金がかかるのかが

簡単に導きだすことができます。

 

これを住宅においては

エネルギーの消費量からお金の消費量まで

わかりやすく紹介できれば

燃費についての理解度も増すのではないかと

思っています。

 

『住宅の燃費』という考え方、概念があるということをぜひ知っていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2020年08月03日現場日誌| 投稿者:アーキテクト工房 Pureアーキテクト工房 Pure
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