現場監督やまもとの現場日誌 No.23
今回は
住宅のリフォームについて
考え始める動機や
いつ頃考えだすのか
またどのようなリフォームを望んでいるのか
などなど
リフォームについて気になり
調べてみることに。
何か調査がされていないか
検索してみると
一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会さんが実施している
といの調査報告書を発見。
今回はその調査報告書の第11回(平成31年2月)の一部を抜粋して
戸建て住宅に着目していきます。
まずリフォームの内容としては
大きく分けて
・間取りの変更・模様替え
・増築
・減築
・修繕・メンテナンス
・設備の更新
・性能の向上
になります。
その中で割合で各項目を見てみると
設備の更新 31.3%
修繕・メンテナンス 39.3%
間取り変更・模様替え 12.6%
性能の向上 8.7%
増築 4.8%
減築 2.3%
と上記のような割合になっており
主なリフォームは家の経年劣化によって生じる
設備の更新や修繕・メンテナンスが多くの割合を占めています。
家の経年劣化は必然的です。
特に設備や外壁・内装材などは時が経つと劣化していき
更新・修繕が余儀なくされます。
そんな中、全体の割合でみると
8.7%の「性能の向上」について
高性能住宅について携わらせていただいてる身としては
この項目に今回は着目させてください!
・年代別
・築年数
・動機別
の3つに分けて着目していきます。
この調査が30代~70代まで調査されており
30代 7.2%
40代 5.1%
50代 12.0%
60代 10.3%
70代以上 9.1%
という結果に。
50代以上になると「性能の向上」の割合が増していきます。
一概には言えないかもしれませんが、基礎代謝や運動量、筋肉量などの低下によって
自分を取り巻く温熱環境への依存が増すことが一つの要因であると考えられます。
年齢を重ねるごとに環境の影響を受けやすくなると考えられるため
お家の室内環境を整えるには「性能の向上」が必要となってきます。
築年別に割合を見てみると
建築後10年未満 9.0%
建築後10~19年 3.5%
建築後20~29年 9.3%
建築後30年以上 11.8%
建築年数が経つごとに性能について着目されると考えていましたが、この結果ではそうでもないようです。
意外にもにも10年未満でも性能についてのリフォームを考えている割合があります。
住み始めて予想を下回った快適さだったといくことでしょうか。
その後性能面ではなく設備の更新や修繕・メンテナンスに主に意識するようになり、また年数を重ねるごとに性能面へ意識が徐々に向けられています。
築年数の経過=性能面を求めるということではないということがこの結果よりわかりました。
動機として
・ライフステージの変化(※①)
・ライフスタイルの変化(※②)
・老朽化・性能向上(家の性能だけでなく設備のグレードアップなども含まれる)
に分けられています。
※①:ライフステージとは
人間の一生における幼年期・児童期・青年期・壮年期・老年期などのそれぞれの段階。家族については新婚期・育児期・教育期・子独立期・老夫婦期などに分けられます。
また人間の一生において節目となる出来事(出生、入学、卒業、就職、結婚、出産、子育て、退職等)によって区分される生活環境の段階のことを言います。
※②:ライフスタイルとは
社会においての人、個人などの生活の送り方のことを言います。より広義には、ある個人や集団あるいは文化の興味・意見・行動、および行動指向を指すそうです。
この中で最も「性能の向上」について
割合が高くなるのが、ライフステージによる変化が動機になるようです。
今回の調査では、どの段階でのステージで性能の需要があるのかまで詳細まではありませんでしたが、年齢別のデータを参照することで老年期に重要が高まるのではないかと考えられます。
自分が住む家だからこそ、自分の現状に合わせた家に変化させて
少しでも長く快適に過ごせる空間であることが求められます。
その手段の一つがリフォーム。
今回、この報告書を参考にさせていただき、リフォームの需要に関してほかにもより多くの情報があったので時間があるときにまた目を通してみたいと思いました。
今後、新築が徐々に減っていく反面リフォームの需要が増していくと考えられています。
求める人のニーズをしっかりと把握することが今後にも役に立つと思うので情報収集を行っていきたいと思います。