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工場見学弾丸ツアーin岡山|その③銘建工業CLT工場・本社新社屋

~新人現場監督やまもと現場日誌 No.46~

 

前回に引き続き

 

工場見学弾丸ツアーの銘建工業CLT工場・本社事務所について

書いていこうと思います!

 

真庭バイオマス発電所の道路を挟んで

正面にあるのが

銘建工業さんのCLT工場へ。

 

CLTとは、なにかというと・・・・

 

CLT(略称:Cross Laminated Timber)

ひき板を並べた後、繊維方向に直交するように

積み重ねて接着した材料になります。

 

①:ひき板を並べる※

②:①を複数作り、直交するように重ねる。

:木の繊維方向の向き)

③:②の重ねた部分に接着剤を挟み、固定する。

:接着剤が塗られる面)

 

※①の時、ひき板同士を接着剤でつける場合とそうでない場合がある。

(つける場合、の面に接着剤を)

銘建工業さんの場合、①では接着剤を使っていない。

理由としては、割れや隙間ができる場所による違いを考えた結果、

接着剤の方が粘着性が強いため、木部で割れる可能性が高いので

木材間に隙間ができる方がいいと考えているとのこと。

 

他にもこだわりポイントが!

 

・木が湿度の変化によって、

質にばらつきがでないように

加湿器によって工場内の湿度を一定に。

(天井に設置された、加湿器によって室内環境を一定に)

 

・フィンガージョイントと呼ばれる

ひき板の継ぎ手は、意匠性を意識して

木の見える面ではなく、側面に。

積み重ねられた板は、

大型の加工機に入れられ

製剤されて商品になっていきます!

 

機械では、加工できない部分は、

手加工にて最終調整されます。

そうして完成したのがCLT

上の写真は、壁に使われるCLT。

人と比較したらわかるように

一つ一つが非常に大きい材料になります!

 

現状は、規格品を作っているのではなく

オーダーでの受注を行っているそうですが、

需要が増えれば、規格品を作ることができ

安定した迅速な供給ができるとのこと。

 

壁や床、屋根など

建築物の構造部材として主に使われています!

最後に向かったのは、

銘建工業 本社事務所の完成前の現場です!

最後の仕上げに入っているため

室内の見学は出来ませんでしたが、

南面がCLTを格子状に組んだ

一面ガラス張りだったので、

少し室内を見れました!

外壁まで張り出しているCLTは、

基本雨にさらされにくい部分として

この現場は使っているそうです。

 

雨の影響を受けやすい場所で

CLTを使う場合は、

表面の一層を接着剤で固定せずに

取り換えが行える状態にできるとのことでした!

 

新たに注目されているCLT

日本では、まだ浸透していませんが

今後住宅で主に使用されるのも

近いかもしれませんね!

 

 

 

最後になりましたが、

お忙しい中、見学させていただきありがとうございました。

 

貴重な経験をすることができた

内容の濃い一日でした。

 

 

2019年12月26日現場日誌| 投稿者:アーキテクト工房 Pureアーキテクト工房 Pure
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